【仕入担当 竹中より】
1854年創業以来、実に約170年間、
西陣帯ひとすじにかけ、その妥協のない物作りの姿勢は、
キモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。
今までに何点か帯屋捨松の帯を紹介させていただきましたが、
本品はその中でも1、2のグレードをほこる手織りの逸品です。
これこそ帯!というべき仕上がりをじっくりと御照覧ください。
【お色柄】
しなやかな墨色の地を埋め尽くす
あじわいあるいろどりの道長どり模様。
それぞれには多彩に
唐花更紗模様がちりばめられています。
京都は室町時代に栄えた東山文化が
かもしだす「わび・さび」「幽玄」を特徴とする深層の美が
異国情緒漂う意匠にも感じられる
印象深い仕上がりの1点となっています。
ボリュームを感じさせながらもけして重くなく、
手にとって驚かれるほどの軽やかさは
通の方もうならさせる上質の仕上がりです。
画面上どこまでこの素晴らしい風合いがお伝えできるかわかりませんが、
自信と責任をもっておすすめできる1点です。
縁あって1点限りお譲りいただきました
単価ははりますがこの価格ではけっして出まわらない帯です。
本物をおわかりいただける方、ぜひこの機会をおみのがしなく!
素敵なおしゃれをお楽しみください。
【 帯屋捨松について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.48
安政(1854年〜1859年)年間創業
1955年(昭和30年)代に七代目社長の木村博之の父
木村弥次郎が、図案家であり、織匠、染色家でも
あった徳田義三に弟子入り、1978年に独立。
徳田氏から受け継いだ感性と精神を今に生かし
起こしたオリジナルの図案を元に、常に高い
技術を保持し、よりよい品質と高い文化性を持った
帯を製織している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹88% 金銀糸12% 長さ4.35m
帯屋捨松謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 お洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、織のお着物など
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