商品番号:1506981
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
昭和30年代から50年代にかけて活躍した、
江戸友禅の重鎮、熊谷好博子(くまがいこうはくし)。
幾何学的な文様や、木の葉摺り、石摺りなど、
従来の友禅にはなかった新しい試みで素晴らしい作品をつくりあげた好博子。
今回ご紹介のお品はまさに好博子の真骨頂。
杢目の意匠をさりげなくあしらった、表情豊かなお品でございます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
生地にはしっとり滑らかな塩瀬地を使用。
味わいある唐茶色をベースに杢目が配されて…
これまでの友禅の具象的な文様に対し、直線や曲線で構成した幾何学文様。
熊谷好博子独自の表現で、独自の感覚に溢れています。
東京友禅のもつ洒脱さ…
伝えていきたい伝統美。
皆様の心にも、届きましたら幸いです。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 熊谷好博子について 】
熊谷好博子(大正6―昭和60)
昭和30年代から50年代にかけて活躍した東京友禅の作家。
その作風は、初めは伝統的な友禅の意匠や技法を踏襲したものでしたが、
それまでの友禅には見られなかった「天然自然の造形」を掲げ、
独自の世界を切り開いた作家さんです。
大正6年11月11日生まれ。
若い頃は日本画を川端龍子について学び、好博子は龍子から受けた雅号。
昭和52年、大腸がんの手術をしたのを契機に、作品をパネルに仕立てることを行い、
昭和56年「友禅による障壁画展」を開催。
昭和56年 紺綬褒章
昭和57年 紫綬褒章
昭和60年 勲四等瑞宝章受章。
作品のうち、以下は美術館蔵品となっております。
「雪野」、「韻」 東京国立近代美術館
「山」、「砂丘」 京都国立近代美術館
「神田祭図」、「隅立角通(本藍紋文)」、「江戸解花筏文」 東京都
「山湖」、「変わり亀甲文」 ボストン美術館
「魚鱗文」、「市松しぼり文」 ハーバード大学付属フォッグ美術館
【 東京友禅について 】
東京で製作される友禅染。
徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名の
お抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、
各種技術・技法が伝承され発展したとされる。
京都の京友禅、金沢の加賀友禅と並んで
三大友禅の一つ。
江戸友禅とも呼ばれ、江戸時代の町人文化の粋や
侘びの影響が色濃く影響しており、雅な模様を
華やかな色づかいで表現する京友禅に比べて、
藍、茶、白などの渋くあっさりとした色彩が特徴。
制作工程は京友禅のように分業化されておらず、
1人の友禅師が構図、下絵、糸目置き、色挿しを行う。
絹100%
長さ約3.6m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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