商品番号:1500449
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
人間国宝【 喜多川俵二 】氏による
有職織物の特選袋帯のご紹介でございます。
俵二氏の真骨頂、有職織物の中でも最も代表的な技法である
「二陪織物(ふたえおりもの)」の唐織によるお品で、
付下や色無地、江戸小紋などのお着物にあわせて
お茶席やお稽古、カジュアルシーンでも
きちんと装いたい場合におすすめでございます。
最小限の色使いでありながら、印象に残るその風情。
無地場に漂う緊張感、調和のとれた意匠構成が、高尚で
格調高い和姿を演出してくれることでしょう。
【 お色柄 】
おだやかな濃鴇唐茶(ときがらちゃ:鴇色がかった
ピンクベージュ系の色)の生経(きだて:生糸の経糸)地に
繊細な緯糸使いで、轡唐草立涌のお柄が織り出されております。
【 商品の状態 】
ご着用には差し障りございませんが、無地場、
裏地にアタリ(生地の摩擦によるへこみキズ)、
着用シワ、細かい糸の毛羽立ちと糸浮きが
点在しております。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
【 有職織物について 】
平安時代以降、朝廷を中心とする貴族である公家の
住生活や衣生活が唐様(大陸的様式)から和様へ回帰、
時候の寒暖によって襲ねを調節し、それとともに
優雅な美しさを表現する襲ね着形式が発達する中で、
より整然とした反復文様の織物によって、品格高く
端正な美しさを表現した有職の意匠も発達した。
有職織物は、「二陪織物(ふたえおりもの)」「綾(あや)」、
「浮織物(うきおりもの)」、「うすもの(羅(ら)、縠(こく)、
紗(しゃ))」など多岐にわたり、「シンプルな文様の美しさ」と
「色の調和美」が魅力の織物である。
「二陪織物(ふたえおりもの)」はその中でも代表的な技法で、
地織と文様織を別に作り地文様の上に上文(うわもん)と
呼ばれる文様の部分だけを別糸を渡して縫取りのように
浮かせて織り出す。
【 喜多川俵二(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1936年(昭和11年) 3月9日生
1999年(平成11年) 重要無形文化財「有職織物」の保持者に認定
室町時代より500年以上続く西陣の織元「俵屋」の
18代目で、父である喜多川平朗(故・重要無形文化財保持者
「羅」「有職織物」)の次男として生まれた。
京都の洛北高を卒業後、平朗氏のもとで織の技術を学び
1988年に俵屋・喜多川家18代目を継承、1999年に
「有職織物」の重要無形文化財保持者に認定された。
伊勢神宮において20年ごとに行われる
式年遷宮の御料織物の製織も代々担っている。
【 経歴 】
1936年 京都生まれ
1954年 高校卒業後、父・喜多川平朗のもとで
日本固有の有職織物・唐織等を習得
父について皇室御用織物・正倉院御物復元等に従事
1970年 伊勢神宮式年遷宮神宝装束「鞍三懸」制作
1984年 正倉院の依頼で復元調査制作
「花樹獅子人物文綾(几褥)」(1987年完成)
1988年 「俵屋」18代を継承
皇室御用織物・伊勢神宮神宝装束等「有職織物」制作
1989年 第36回日本伝統工芸展初入選
伊勢神宮式年遷宮神宝装束「錦」「羅」「紗」等を製織
1990年 秋篠宮殿下・紀子さま御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織
天皇御即位御大典御装束「御即帯」「十二単」製織
1992年 日本工芸会正会員となる
1993年 皇太子殿下御装束「縠黄丹御袍(夏の料)」制作
皇太子殿下・雅子さま御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織
1999年 重要無形文化財「有職織物」の保持者に認定
2005年 京都迎賓館に装束と几帳を納める
伊勢神宮式年遷宮御神宝装束「羅」製織
2006年 旭日小授賞受賞
伊勢神宮式年遷宮御神宝装束「紗」製織
絹100%
長さ約4.4m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
耳の縫製:袋縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お付添い、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる着物 訪問着、付下、色無地、江戸小紋 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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