商品番号:1556660
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
涼やかな風に揺れる夏の景色を、そのまま帯の上に閉じ込めたような…
名門、都(みやこ)による、
手織りの櫛織技法で織り出された特選の絽八寸帯のご紹介です。
素朴な愛らしさをもつ草花と、やさしい絽の地風が響き合い、
涼感とやわらかさを同時に届けてくれるような趣。
どこか懐かしさを感じさせる意匠は、所作に寄り添いながら夏の空気を軽やかに運んでくれるでしょう。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
今回ご紹介のお品は、
贅沢にも絽綴れを地に用い、櫛織にて意匠が丁寧に
手織りにて織り上げられた逸品です。
さらり…独特のハリを感じさせる生成り色の絽地。
お柄には柔らかな色彩で草花が織りなされました。
格子状に配された中に水紋を思わせる円が浮かび、
初夏から盛夏にかけて咲く愛らしい草花が描かれています。
ひとつひとつの意匠はあくまで淡く、水彩画を思わせる透明感があり、
まるで風鈴のガラス越しに眺める花々のよう。
絽の櫛織地による細やかな陰影が、柄に奥行きを生み涼しげな印象をより一層引き立てています。
可憐な意匠ながら、手仕事の確かさと素材の良さが際立ち、
盛夏の茶席や観劇など、あらたまった場にも馴染みます。
装いにそっとやさしい彩りを添えたいとき、この帯はきっと心強い味方になってくれるでしょう。
【 西陣 都(みやこ)について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.385
1939年(昭和14年)創業
手がける帯はフォーマル帯はもちろん、
身に着ける人の魅力を際立たせるお洒落もの、
涼やかな夏帯、カジュアルな日常着と幅は広く、
「どんなシーンでも、自分らしい着こなしが
愉しい織物を創り続ける」をモットーに
ものづくりをされている機屋。
1945年にはつづれ織のジャガード化に成功
西陣で初めて紋紙を使用した生地の紋綴八寸を
主力に、絽綴八寸、まりま綴八寸を開発。
1960年(昭和35年)頃より紬袋なごや帯を開発、
西陣の袋なごや帯の老舗として名声得た後、
カジュアルを中心としたものづくりから、錦袋帯等に
比重を置き、唐俑箔や四季彩などの人気ブランド
シリーズを展開した。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、お茶席、音楽鑑賞、観劇、お出かけ、お食事など
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、織の着物