商品番号:1539982
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【 仕入れ担当 更屋より 】
ふわりと浮かぶ意匠…
日本の中で一番古い歴史を持ち、公家や将軍・大名たちの装束を織る
「御寮織物司」として、逸品を織り続けてきた機屋『紋屋井関』より色無地の特選西陣紋御召と
本加賀友禅界の巨匠『二代目・由水十久』氏の中でも人気の高いシリーズを、
『長嶋成織物』が、伝統の織り技法にて繊細細緻に表現した袋帯を合わせてご紹介いたします。
織りの着物の最上級の御召。
御召の着物は、柄ゆきによってTPOが決まると言われています。
非常に扱いやすい落ち着いた藍のお色味に合わせてすっきりと繊細なお柄の帯のコーディネート。
お目に留まりましたら、どうぞお見逃しなく。
【 お色柄 】
≪着物≫
するりとしたやわらかな織地。
その地を薄藍で一面に染め意匠には桐竹鳳凰を住まわせました。
鳳凰は桐の木に住み竹の実を食べる、という中国の伝承がございます。その光景を意匠に落とし込みました。
古くは天皇専用の紋様とされていたようです。
現代となり、多くのアレンジを加えられている桐竹鳳凰文。
柔く、うっすらと地紋に浮き上がるそのさまが静かに、けれど確かな力を分けてくれるようです。
しっとりと落ち着いた色彩に浮かぶ意匠…
帯合わせもしやすく、流行り廃りもない一枚。
この機会にぜひご検討下さいませ。
≪帯≫
密に細やかに織り上げられた透明感ある胡粉色の帯地。
全体に銀箔糸を込めることにより江戸小紋の「行儀」のような地模様が浮かびます。
角度によって内側から輝くような艶やかな表情を魅せる
薄手でハリコシがありしなやかな風合い。
意匠には、「しゃぼん玉」と題された童の姿をあらわしました。
ふっくりとした頬に、そっと紅の差した唇がなんとも愛らしく…
見飽きることなく眺めていられます。
素晴らしき、表現、お顔の表情…
色数に控えめに、十久氏ならではの日本画の世界が、
見事に、そして忠実に織りにて表現されております。
磨きぬかれた感性、卓越された技術、まさに正統派。
ため息の出る出来栄えです。
また、両面使いの裏面にも縞模様にさりげなく童の意匠をこめて。
両面どちらでも、訪問着、付下げ、色無地、小紋に合わせていただけます。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
どうかお見逃しなくお願いいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 二代 由水十久について 】
本名:由水充
本加賀友禅作家
伝統工芸士
石川県指定無形文化財技術保持者
加賀友禅技術保存会会員
石川県インテリアデザイン協会会員
1952年石川県金沢市生まれ。
加賀友禅作家、初代・由水十久の次男として生をうける
多摩美術大学で日本画を専攻。
加山又造と上野泰郎の両名に指導を受ける。
大学卒業後に帰郷。
1987年に独立、加賀染振興協会に落款を登録。
父である初代が亡くなった翌年の1989年、
二代由水十久を襲名。
「うなゐ」と呼ばれる童子の意匠を得意とし、
伝統として初代より技法等の基本的要素は継承しつつ、
より進化させつつ図案や、テーマ、配色等を
全く新しく展開。
現在も初代の意思を継ぎながら、兄・由水煌人と共に
『平成の十久』として創作活動を続けている。
歌舞伎や能狂言などの伝統芸能、古事記や万葉集、
古今集、新古今集や源氏物語、伊勢物語などの
日本の古典文学、春夏秋冬の遊びや年中行事、
日本だけでなく世界の神話や、故事来歴、
西欧の古典音楽家シリーズ、オリンピックや
サッカーなどのスポーツ、時事的な話題に
取材したものなど古今東西を童子の姿に
仮託して表現された独特の作風である。
【 経歴 】
1952年 初代由水十久の次男として金沢市大野町に生まれる
1971年 石川県金沢泉丘高校卒業
1980年 多摩美術大学日本画専攻卒業
※在学中は加山又造、上野泰郎両先生に指導を受ける
東京銀座にて個展を開催、帰郷し由水塾に入門
1987年 加賀友禅作家として認定を受け落款登録、加賀振興協会に加入
1989年 「由水充工房」設立(のち「由水十久工房」と改める)
初代由水十久の一周忌法要を機に2代由水十久襲名
加賀友禅新作競技会で第一席受賞
1990年 2代目襲名記念個展開催(京都文化博物館)
1996年 伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県立美術館所蔵)
通産省指定伝統工芸士の認定を受ける
1997年 美展において特選受賞
1999年 ルクセンブルク大公殿下御夫妻、高円宮殿下御夫妻
由水十久工房ご来臨
伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県美術館所蔵)
2001年 石川県指定無形文化財
加賀友禅技術保存会会員の認定を受ける
2018年 京都・東京にて襲名三十周年記念展開催
2021年 石川県指定無形文化財
加賀友禅技術保存会会長に就く
【 紋屋井関について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.1318※
※1953年の西陣織の証紙制度登録参加時点では
証紙番号はNo.1。当時の登録名は「井関」。
(当時の組合加盟社の中の38社が証紙登録開始)
番号は、当時参加した織屋の名前・いろは順で
決定されていた。
室町時代から500年以上続く日本の中で一番古い
歴史を持つ機屋。
四代昌庵が岡本尊行に紋織技術を伝授し、
西陣織が始まったとされることより、
「西陣織の始祖」「紋織の祖」とも呼ばれる。
現在は十九代当主。
1555年(元治元年)初代井関宗麟が日本で初めて
空引機を考案し、高級な紋織物国産化を完成させた。
公家や将軍・大名たちの装束を織る「御寮織物司」として、
宮廷文化を彩る逸品を織り続けた井関家には
「桐竹鳳凰麒麟文」を筆頭におびただしいほどの
古代裂が残されており、今日のものづくりの
礎となっている。
また、素材として絹糸は「宮糸」と呼ばれ、禁裏装束のみに
用いられた幻の糸(現在の14中生糸、極細で特に光沢性と
弾力性に優れている)を使用、金糸・箔はすべて本金・
本プラチナ・本焼銀を使用している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
【着物】
表裏:絹100%(縫製:手縫い)
◆八掛の色:吹き寄せ四季花紋
※パールトーン加工済み
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.45m
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
身丈(背より) | 156cm (適応身長161cm~151cm) (4尺1寸2分) |
---|---|
裄丈 | 68cm(1尺8寸0分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 50cm(1尺3寸2分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 31cm(8寸2分) |
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お付き添い、観劇、音楽鑑賞、お出かけなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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