商品番号:1534105
【 仕入れ担当 阪本より 】
織りのお着物ファンの方に…憧れの一品。
本場久米島真綿紬、その中でも希少な
夏久米島紬のかなり希少な織絵羽のご紹介です。
夏久米島は比較的新しい世代の織物で、昭和62から
63年にかけて工芸指導所にて織物設計技術、染色技術、
製織技術、洗濯加工技術等の技術支援が行われ
「夏久米島織」として誕生いたしました。
今回ご紹介のお品はその夏久米島の中でも
ベースをユウナ、絣に藍を用いた通常の
久米島のラインでも人気の高い配色のお品。
モダンかつシンプルなのデザインで、透け感が
控えめですので、盛夏はもちろん単衣の時期の
カジュマルシーンにスマートな装いをお楽しみ
いただけることでしょう。
【 お色柄 】
夏物としてはやや厚みのある、おだやかな透け感の
ゆうなベースの淡い青みをふくんだグレー地に、藍由来の
藍下黒(あいしたぐろ:濃藍の上から黒でそめたかのような
わずかに青紫みのかかった黒)の配色の絣にて間隔を変化させた
十字絣のお柄が絵羽柄で織りだされております。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹:100%
たちきり身丈:192cm
内巾:約37cm(最長裄丈約70cm 袖巾肩巾35cm)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
経済大臣指定伝統的工芸品
沖縄県伝統工芸品之証
沖縄県織物検査済之証
久米島紬事業協同組合証票
製織:山城智子
◆最適な着用時期 6月から9月までの単衣、盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせるる帯 夏物の洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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