商品番号:1532518
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【 仕入れ担当 戸高より 】
「人間国宝は誰でもなれるが、
自分は誰にも真似出来ない織物を作りたい」。
この御方に触れずに西陣織の歴史は語れない程、
西陣において伝説的人物。
生涯を終えるその時まで織の世界の発展を見て、
後世に残る「良い物」を創り続けた
【 故・山口伊太郎(やまぐち いたろう) 】
氏のお言葉でございます。
その偉大なる功績はもちろんのこと、
着物に接するお方なら誰しも
一度は聞かれたことのあるはず…。
後にも先にも人間国宝の推挙を断ったお方は
このお方だけではないでしょうか。
この度ご紹介致しますのは【 故・山口伊太郎 】氏が
その渓流を脈々と受け継ぐために
大正9年に起こした会社【 紫紘(しこう) 】。
そこで生み出された作品でございます。
氏の死後、伊太郎翁考案作品の意志を継ぐ
その者たちが作り出す逸品の数々は、
技術の粋を凝らし、贅沢を尽くし、
そして一般には流通することもなく、
問屋筋を通ることなく専門店に行くものがほとんど。
織り上げ本数も少なく、お取引も限られているという、
高級帯の一つでありながら
全国的に根強いファンがいらっしゃる一流機屋でございます。
この度、とある問屋さんがお抱えであった一条を
まとまった数仕入れることが叶いました。
ここまでお品物が揃うことは中々無く、
まとまったことでお値打ちにて
ご案内することができております。
ひとつひとつがまた出会えるかはわからない秀作たち。
期間限定のビックチャンス、
お乗り過ごしの無いようにお願い致します。
【 お色柄 】
銘[ 几帳小花紋 ]
見る者をうっとりとさせる…。
上品に光を蓄えて迫力のある光沢を映し出す金の帯地。
ひと目で良きものとわかる、
しっとりと気品漂う極上の引箔地でございます。
お太鼓に表現しましたのは、地の金と住み分けを行い、
同系色でありながら荘厳な美しさを醸す几帳の縁取り。
フワリと柔らかな風が吹き、紐は踊るこの意匠に、
多彩な色彩表現で四季の花々を尽くしました。
帯地全体に漂う高級感。
ご着用年齢幅も広く、色留袖から訪問着、
紋付色無地などフォーマルな場において
ハイグレードな帯姿を叶える一条としてぜひに。
残された技術を正当に継承される織手、
その偉大なる功績を、
私たちも末代まで大切に伝えていければと存じます。
【 紫紘について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.2300
1920年(大正9年)創業 ※前身 山口織物所
1954年(昭和29年)設立
創業者は山口伊太郎(やまぐち いたろう)
企画、デザイン、織設計、製織、販売までの
工程の製造卸一貫の機屋、西陣では珍しい形態を取る。
時代と共に移り変わるもの、変わらないものを注視し、
何時の時代にも新鮮な提案を指針に織物作りに努めている。
製織数が限られており、品揃え豊富な
老舗の専門店ですら取り扱いは少ない。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 披露宴、式典、レセプション、観劇、パーティー、コンサートなど
◆あわせるきもの 色留袖、訪問着、色無地、付下げなど
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