商品番号:1530806
(税込)
【 仕入れ担当 戸高より 】
人間国宝【 故:中村勇二郎 】氏の伊勢型のうち、
平等院鳳凰堂内に収められた左右で26躯ずつの52躯、
菩薩像を染め上げた圧巻の伊勢型江戸小紋をご紹介致します。
味わいの深さは留まるところを知らず。
突き彫り、引き彫り(縞彫り)、道具彫り、錐彫り。
手仕事を極めた国の宝が演出する特別な一枚をお楽しみくださいませ。
また、西陣名門【 となみ織物 】より
紹巴織で古典柄が表情豊かに織り上げられた
特選袋帯を合わせております。
となみ織物ならではの技術と気品あふれる袋帯。
贅沢な装いをお楽しみいただけるのではないでしょうか?
お着物は綺麗な状態では御座いますが、
ご寸法が小さいためお値打ちとなっております。
ご寸法が合う方は是非お見逃しの無いようにお願い致します。
【 お色柄 】
[お着物]
サラッとしなやかに手を滑る絹地を
茶味がかった黄色である芥子色へ染め成して。
「国宝平等院雲中供養菩薩像五十二」と題された意匠を、
一面に細緻に表現されております。
阿弥陀如来の来迎を歓迎するとして楽器や香炉や天蓋などを持ち、
または舞い踊る菩薩像の一体一体が今にも動き出しそうな躍動感で、
その表現力は素晴らしいものでございます。
[帯]
しなやかで薄手の地風の消炭色の帯地に
薄朽葉、老緑、弁柄、鼠、くすんだ濃紫などの
渋い彩りで、若松や若松菱、松丸などを込めた
市松が細緻に織りだされております。
【 商品の状態 】
[お着物]
着用済のお品として仕入れてまいりましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
[帯]
やや使用感、着用シワがございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 伊勢型道具彫りについて 】
刃自体が花・扇・菱などの形に造られた
彫刻刃使用して様々な文様を彫り抜く技法。
【 となみ織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.452
1919年(大正8年)創業
嘉永3年(1850年)、初代礪波宗介が富山県砺波より
組紐師として入洛し創業。後、京都御所の御用となり、
組紐屋から織物へ発展、現在では西陣有数の
帯メーカーのひとつとなった。
日本の伝統産業を担うものとしての責任と誇りを持ち、
時代の新しい美しさを追求したモノづくりを続けている。
【 中村勇二郎(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1902年(明治35年) 9月20日生
1955年(昭和30年) 重要無形文化財「伊勢型紙道具彫」の保持者に認定
1985年(昭和60年)10月20日没 享年83歳
伊勢型紙彫刻師。
手作りの彫刻刀3000本以上を用い、
数多くの型紙を残した。
父の中村兼松は型紙業を営む中村家の3代目。
小学校6年頃より父の手伝いを始め、高等科卒業後、
大正4年頃から他の弟子とともに父に伊勢型紙の
道具彫り技術を本格的に学ぶ。
1952年に文化財保護委員会より江戸小紋伊勢型紙
技術保存の指定を、1955年に他5名と共に
重要無形文化財伊勢型紙技術保持者として認定。
1963年には伊勢型紙伝承者養成事業の道具彫り
講師となる。
主な作品
「古代菊の図」(1980年)
「瑞雲祥鶴の図」「四君子の図」「壮龍の図」
【 経歴 】
1902年 三重県に生まれる
1915年 伊勢型紙の道具彫り技術を父に師事
1955年 重要無形文化財(伊勢型紙彫刻道具彫り)保持者に認定される
1970年 大阪万国博「県の日」に伊勢型紙の彫刻実演を披露
1972年 天皇陛下から勲五等瑞宝章を授与される
1973年 高松宮殿下に彫刻実演を披露 「菊水ノ図」を献上
1975年 皇太子・同妃殿下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇太子殿下に「瑞雲祥鶴ノ図」を献上
1976年 常陸宮殿下に「壮龍ノ図」を献上
1980年 宮殿下に「四君子ノ図」を献上
第31回全国植樹祭にて天皇・皇后両陛下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇陛下に「古代菊ノ図」を献上
三笠宮殿下に「双鶴ノ図」を献上
1981年 秩父宮妃殿下に「鶏鳴ノ図」を献上
1984年 高円宮殿下に「翔馬ノ図」を献上
1985年 三笠宮殿下に「卯ノ図」を献上
83歳で永眠
[お着物]
表裏:絹100% 縫製:手縫い
八掛の色:藤黄色・暈し
[帯]
絹100%
長さ約4.3m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
耳の縫製:かがり縫い
身丈(背より) | 154cm (適応身長159cm~149cm) (4尺0寸7分) |
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裄丈 | 65cm(1尺7寸2分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 48cm(1尺2寸7分) |
前巾 | 23cm(6寸1分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm(1尺8寸6分) 袖巾33.5cm(8寸8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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