商品番号:1530359
(税込)
【 仕入れ担当 戸高より 】
滅多とご紹介のないお品。
江戸小紋の伝統を今に伝える伝統工芸士
【 石塚染工 】の四代目【 石塚幸生 】氏による、
細やかなお柄を染め上げた一枚をご紹介致します。
伊勢型紙を白生地の上に置いて模様の部分を糊で防染し、
地色を一色で染めて糊を落とすと模様の部分が白く残ります。
この技法で染められる小紋が江戸小紋。
武士の裃(かみしも)として、
また将軍や大名は各自専用の模様を定め、
それを留柄(他者が使うことを禁じた模様)としておりました。
やがて元禄時代には多様な文様が町人層に広がり、
洒落着としても用いられるようになりました。
江戸小紋の紋様は数千種あると言われております。
また型紙の長さは45cmほどですから一反の着尺(約12m)を染めるには
何十回も型紙を送って染めなければなりません。
極型の江戸小紋を一分の狂いもなく送って糊付けするには、
これもまた熟練した技術が必要です。
特に本品のようなシンプルなお柄のお品ではごまかしが効かず、
寸分の狂いも許されない高い技術が用いられます。
卓越したセンスをもってして
確かな技を持った匠が時間をかけて生み出した作品。
お探しになっても中々見つかることが無いでしょう。
贅沢なおしゃれ着の装いをぜひお楽しみ下さい。
【 お色柄 】
匠の洗練されたスタイルをご覧ください。
サラリと滑らかな手触り。
上質な品質の濱ちりめん地。
お色はエレガンスにまとめられた紅色。
幾何学の絡まりを描いた結晶文様を表しました。
熱心に心を込めて描かれた美匠であるということが伝わるでしょう。
申し上げるまでもなく数あるお品ではございません。
一反を染め上げるのに数多くの職人が、
長く厳しい修行の後、「道」と呼ぶまでに極められた
その心を作品から感じ取っていただければと思います。
一生をともにする最高級のきもの、
その技の極致をご堪能くださいませ。
【 東京友禅について 】
東京で製作される友禅染。
徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名の
お抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、
各種技術・技法が伝承され発展したとされる。
京都の京友禅、金沢の加賀友禅と並んで
三大友禅の一つ。
江戸友禅とも呼ばれ、江戸時代の町人文化の粋や
侘びの影響が色濃く影響しており、雅な模様を
華やかな色づかいで表現する京友禅に比べて、
藍、茶、白などの渋くあっさりとした色彩が特徴。
制作工程は京友禅のように分業化されておらず、
1人の友禅師が構図、下絵、糸目置き、色挿しを行う。
絹100%
長さ約13m 内巾36.5cm(最大裄丈約69cm )
白生地には浜ちりめん地「高砂縮緬」を用いております。
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、お茶席、お稽古事、街着、パーティー、ランチなど
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
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