商品番号:1517279
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
古代織の再現に留まらず、現代に生きる織を。
織物の新しい世界に挑戦し続けた人間国宝
【 故:北村武資 】氏の品良い彩りの
煌彩錦の作品と、友禅ファンの方ならばご存知の
【 人間国宝 故:森口華弘 】氏による、
蒔糊と友禅にて代表的なお柄をあしらった
希少な訪問着をコーディネートいたしました。
お着物の題材は『菊』ですが、菊花は時無の花。
更にアレンジされておりますのでもちろん花期を
気にせず通年お召しいただけるデザインではありますが、
ご心配な方のために帯の意匠を『春』にすることで
着姿で『春秋』を表しより安心して御召いただける
スタイルといたしました。
お着物に金彩などが用いられておりませんので
帯もバランスを取って、煌びやかさはやや控えめに。
ご着用のご年齢としては50代からの方に
よりおすすめとなっております。
コーディネートの一助となりましたら幸いでございます。
【 着物のお色柄 】
やや薄手でシボ感おだやかな地風の縮緬地を
薄鼠色に染め上げ、一面の蒔糊による細かい吹雪文様に、
蒔糊と繊細な花火のような菊花を込めた道長取のような
デザインが大胆な構図であしらわれております。
【 帯のお色柄 】
繊細かつ密に綾なされた菱目の地紋が浮き沈みする
ややくすんだ薄伽羅色地をベースに、お柄には金糸と
アイボリーの配色で武資氏の経錦の作品『経錦丸帯・桜花文』の
図案である横方向から見た横見桜が一面に織りだされております。
【 商品の状態 】
お着物、帯共に着用済のお品として仕入れて
まいりましたので着用シワやたたみジワが
ございますが、着用時に気になるような汚れなどはございません。
※袋帯につきましてはお届け前に可能な限り締め跡をきれいにしてお届け致します。
1週間程度お時間を頂戴いたしますのでご了承下さいますようお願い致します。
(GWや年末年始などの長期の土日祝の場合は、お届けに2週間程度お時間がかかる場合がございます)
【 森口華弘(重要無形文化財保持者)について 】
本名:森口平七郎
【 生年・認定年・享年 】
1909年(明治42年)12月10日生
1967年(昭和42年)重要無形文化財「友禅」の保持者に認定
2008年(平成20年)2月20日没 98歳
母の従兄である坂田徳三郎の紹介で
友禅師・三代中川華邨に師事し、華邨の紹介で
疋田芳沼に就いて日本画を学ぶ。
※『華弘』の名は師の華邨の作風を広めるという
意味を込めて坂田徳三郎により名付けられた
雅号「華弘」を用いるようになったため
華弘の代表的な技法である「蒔糊(まきのり)」は、
東京国立博物館で目にした江戸時代の撒糊技法が施された
小袖と漆蒔絵の梨子地を元に、江戸時代より伝わる
撒糊技法と漆芸の蒔絵技法を組み合わせる事で着想を得た。
【 経歴 】
1909年 滋賀県野洲郡守山町に生まれる
1924年 中川華邨に友禅を、疋田芳沼に日本画を学ぶ
1939年 1月 京都市中京区衣棚小路に工房を構え独立
1955年 第二回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞受賞
1956年 第三回日本伝統工芸展 文化財保護委員会会長賞受賞
1958年 第一回個展開催(東京・以後毎年開催)
1967年 重要無形文化財「友禅」保持者に認定される
1971年 紫綬褒章受章
1974年 京都市文化功労賞受賞
1976年 「友禅-森口華弘撰集」(求龍堂)刊行
1980年 「森口華弘五十年展」
(東京・京都 日本経済新聞社主催)開催
1982年 勲四等旭日小綬章受章
1985年 「友禅・人間国宝 森口華弘展」
(石川県美術館 北陸中日新聞社主催)開催
1986年 「現代染織の美 森口華弘・宗廣力三・志村ふくみ展」
(東京国立近代美術館 日本経済新聞社主催)開催
1987年 「人間国宝・友禅の技 森口華弘展」
(滋賀県立近代美術館 朝日新聞社主催)開催
1994年 京都府文化特別功労賞受賞
1998年 滋賀県守山市の名誉市民第一号の称号を受ける
友禅の伝承・振興でポーラ伝統文化賞受賞
日本工芸会正会員 参与就任
2008年 2月20日 永眠
【 着物 】
表裏:絹100% 縫製:手縫い
【 袋帯 】
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.4m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
耳の縫製:かがり縫い
※関西仕立て(界切線が表に出ております)
身丈(背より) | 158.5cm (適応身長163.5cm~153.5cm) (4尺1寸8分) |
---|---|
裄丈 | 64.5cm(1尺7寸0分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 26.5cm(7寸0分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66cm(1尺7寸4分) 袖巾33.5cm(8寸8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
※菊は時無の意匠ですので特に季節問わずにお召いただけます。
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典へのご参列、パーティー、お付添い、お茶席、和のお稽古、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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