【 仕入れ担当 中村より 】
西陣の地より、伝統と格式を持って織り上げる…。
名門【都(みやこ)】が綾なす紹巴織袋帯をご紹介致します。
西陣織の芸術的な美しさを広めるために、
お客様の感覚を敏感に感じ取りながら進めてまいりましたモノ作りは
美的好奇心を程よく刺激し、慶事の場にそぐう、
他には真似できない職人の業へと変化しました。
550年以上もの歴史が紡ぐ集大成。
安定したクオリティには現代にも多くのファンが生まれる
良ききっかけとなっております。
今回ご紹介致します紹巴織は、撚りの強い経糸と緯糸を用い、
薄地にて織り上げた織物でございます。
高級品として代表的な綴れ織に似ており、
緯糸によってのみ柄行が織り表されています。
これにより繊細な意匠表現が可能となり、柔らかな滑らかさとも相まって、
長時間お締めになられても疲れにくく、作品としての格のみならず、
実用品としても素晴らしい特徴を持つ好まれる方の多い帯でございます。
細やかで手の凝った織味、絵画のような表情は美術品として比類のない逸品であり、
そのような作品を装う喜びは筆舌に尽くし難いものといえるでしょう。
「どんなシーンでも、自分らしい着こなしが愉しい織物を創り続ける」
をコンセプトに仕上げる西陣織「都之紹巴」を
是非、あなた様もお楽しみください。
【 お色柄 】
しっとりと味わいある濃鼠色の帯地は、実にしなやかな織り口。
その地に表現された「秋草霞模様」の意匠。
全体にシックな色使いで繊細な面持ちに仕上がっております。
薄手で軽やか、締めていることを忘れるようなその風合いまで…
【 西陣 都(みやこ)について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.385
1939年(昭和14年)創業
手がける帯はフォーマル帯はもちろん、
身に着ける人の魅力を際立たせるお洒落もの、
涼やかな夏帯、カジュアルな日常着と幅は広く、
「どんなシーンでも、自分らしい着こなしが
愉しい織物を創り続ける」をモットーに
ものづくりをされている機屋。
1945年にはつづれ織のジャガード化に成功
西陣で初めて紋紙を使用した生地の紋綴八寸を
主力に、絽綴八寸、まりま綴八寸を開発。
1960年(昭和35年)頃より紬袋なごや帯を開発、
西陣の袋なごや帯の老舗として名声得た後、
カジュアルを中心としたものづくりから、錦袋帯等に
比重を置き、唐俑箔や四季彩などの人気ブランド
シリーズを展開した。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維以外) 長さ4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.385 都謹製
耳の縫製:袋縫い ※おすすめ帯芯:綿芯 ◇六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃 お勧めは10月~11月
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン パーティー、お食事会、お茶会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、織りの着物
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