1960年の創業以来、西陣の伝統を研鑽し続け、
独自の解釈で名のある作品を数々生み出してまいりました…。
今や西陣屈指の名門【 桝屋高尾 】が織り上げる
特別な袋帯をご紹介致します。
現在は4代目・髙尾朱子氏を当主としまして
「時に耐える美しさ」をコンセプトに、
永く人に愛される織物を手掛けております【 桝屋高尾 】。
使用されております「ねん金糸」は
徳川美術館より依頼された「ねん金袱紗」の復元を期に始まりました。
通常の金糸とは違い、芯に手紬真綿を使用した独自の金糸でございます。
この金糸を織物に使用することでむっくりと
今までに見たことのない輝きを魅せてくれる織物へ昇華することが叶いました。
通常の芯を入れて袷・単衣の季節から
夏芯を入れて盛夏・単衣の季節まで。
本品は名門【 桝屋高尾 】の代名詞ともいえるねん金を
年間を通して様々なシーンでお締めいただける【 爽錦ねん金 】。
これまでなかなかご紹介する機会のなかった新タイプでございます。
様々な華やぎの場に締めていただいても問題の無い、
自信をもってお背中を煌めかせてくれる優美な袋帯をこの機会に。
いつまでもお客様の「心」を大事に、
何代に渡っても大切にしたくなる美しい一条をお勧め致します。
【 お色柄 】
銘[ 花 春夏秋冬 ]
お色柄良く、どのような色調のお着物へ合わせても
スラっと着姿を整えるシックな雰囲気。
地はねん金糸が走り、銀の輝きを浮かべた涅色を成して。
横段に則り織描かれた意匠は、四季の花々を蓄えた季節の文様でございます。
桜を散らした面には対極的に紅葉を表し、
アジサイの丸文のそばにはローズマリーの花丸を合わせ、
四季の折々を淡色で表現された風情を感じさせてくれる
一条へ仕上がりました。
【 桝屋高尾について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.277
1960年(昭和35年)創業
徳川美術館の裂を復元した後、研究考案された
『ねん金綴錦』と、芯糸に色糸を使った『彩ねん金』は、
東洋の繊細な金糸の美しさと西洋の金属の豪華さの
両方の特色を併せ持った織物として内外から高く
評価され、桝屋高尾の代名詞ともいえる作品である。
【 沿革 】
1935年 高尾弘(ひろむ)京都・西陣に生まれる。
16才で父・髙尾源之助を亡くしてからは伯父である
髙尾菊次郎に師事、西陣織の伝統の中でその技術と
感性をひたすらに磨き、1960年に株式会社桝屋髙尾を
設立した。
タレ先には高尾弘の『弘』が織り込まれている。
※2016年3月に高尾朱子による新作発表会が
京都にて行われ、この会以降タレ先に従来の
「弘」ではなく「桝源」と織り込まれている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹70% 指定外繊維(和紙)17% ポリエステル13%
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No277 桝屋高尾謹製
おすすめの帯芯:綿芯
柄付け:六通柄
耳の縫製:袋縫い
◆最適な着用時期 夏芯を入れて6月上旬~9月下旬の夏・単衣頃
通常芯を入れて9月下旬~6月上旬の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添いなど
◆あわせる着物 留袖、訪問着、付下げ、色無地など
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