【 仕入れ担当 中村より 】
平安の時代より受け継がれてきた能衣裳の美。
それは氏の手によってさらなる発展を遂げてゆくことでしょう。
唐織の名門、河合美術織物から独立された【 河合康幸 】氏。
その織り技術を駆使して富貴に織りあげた逸品夏物袋帯のご紹介です。
本品のような夏の逸品は今では制作自体がほとんどございません…
氏の作品らしいたっぷりとしたボリューム感ある一本。
黒留袖から合わせて頂ける格調高い意匠美を浮かばせて
それでいて主張しすぎることもなく、お色選ばずあらゆるお着物に合わせやすい仕上がり。
シャリ感ある帯地に、このうえない唐織の質感…
夏唐織のお品のなかでも、一見してその仕上がりの差を感じて頂けることでしょう…
一般的な夏帯に満足されないおきもの上級者の方にも
必ずやご満足いただける仕上がりでございます。
夏のフォーマルシーンに別格の着姿をお楽しみくださいませ。
【 お色柄 】
銘[ 清雅菊白花菱文 ]
比べるまでもなく、その豊かな質感は流石の風情。
羽衣のように透ける細やかなオフホワイトの絽目。
軽やかで、蜻蛉の羽のように繊細な織くちの帯地に、
ふうわり、その凹凸がくっきりと浮かび上がるほどのボリュームの
富貴な織りくちで、清涼たる文様を清雅に織り出して御座います。
織り出された意匠は「清雅菊白花菱文」
たっぷりとした織くちにて、舞楽襷格子に菊花がちりばめられた意匠。
白をベースに薄桜が挿色となり、上品な白金のきらめきと格調を演出いたします。
その色彩のバランスとボリュームある織味。
情趣の中にも高雅な雰囲気を醸し出して御座います。
思わずそっと触れれば、つやめく絹糸ならではの
やさしくおだやかな風合いがダイレクトに伝わって…
是非ともお手元でご覧いただきたい逸品です。
【 河合康幸について 】
唐織の名門河合美術織物にて研鑽を重ね、平成4年に45歳で独立。
以来、現在まで唐織一筋で新たな作品を生み出し続けておられます。
氏の図案・織へのこだわりは非常に深いものがあります。
一本の帯の中でも、同じような図案の繰り返しにならないように、
柄に僅かな違いを持たせて織り上げる…
当然、製織にかかるコストは上がります。
かといって、遠目に見るとほとんど分からないこの「差」にこだわり、
どことなく「優しさ」が漂い、丸みを感じる柄に仕上げられています。
唐織に対するこだわり。新しい柄の創作への情熱が存分に込められた作品。
この上品な面持ちに込められた、康幸氏の思い・こだわりを
是非お手にとってお確かめくださいませ。
絹:80%以上 金属糸風繊維:20%未満
長さ4.35m
西陣織工業組合証紙No2428 河合康幸謹製
◆最適な着用時期 単衣・盛夏(6月下旬~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添いなど
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など
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