【 仕入れ担当 田渕より 】
今回ご紹介致しますのは、現代の名工『薗部正典』さんのお品です。
平安時代より三十六人衆や古筆初の料紙に用いられてきた、
墨流しの優雅な技法を染に応用し、
目には捉えられない水面の揺らぎの世界を表現されております。
最近ではどんどんご紹の機会が減ってきております。
センスあふれる一枚をどうぞこの機会お見逃しなきようにお願いいたします。
【 お色柄 】
しっとりとなめらかな肌触りの丹後の繍取絽ちりめん地に流れる
墨流しの独特の動きのある美しいお柄…
洒落感のある紅桔梗色と淡藤色の暈し染めは
お仕立てされた時の楽しみになるような幅感です。
夏の短夜、夏虫の音と蚊取り線香の香りに涼む時間。
まさに墨流し技法は一瞬の芸術です。
小紋としてはもちろんですが、コートや羽織などの
上物としても優秀な一品になります。
見るほどに深まりゆくその存在感。
決して計算では得られない一期一会の染めの表情に、
吸い込まれてゆきそうな魅力を感じます…
お目に留まりましたら是非ご検討ください。
【 墨流し染について 】
水の上に墨汁を流すと、墨汁が水に溶け込まずに、
水面の流動性の中で、模様を描き出す…
ゆうるりとやわらかな曲線を描きながら広がる墨流しの文様…
二つと同じ物は生まれない一発勝負の世界で生まれた一品。
水面に息でかすかな風を当て、自然に成る染料の模様が重なって…
微妙に揺れて、ふたつとない模様ができる。
水と染料、卓越の匠技で繰り広げられる一瞬の勝負…
それが墨流し染めです。
【 伝統工芸染色作家 薗部正典氏について 】
昭和13年 三重県度会郡にて生まれる
昭和31年 伝統工芸技術功労賞受賞者の染色工芸作家小倉好象氏に師事
マドレー染の技術を修得
昭和42年 独立
昭和45年 (株)薗部染工設立
独自の染色世界を広げつつ事業を拡大し後進の育成に努めている
絹100%
長さ約12.3m 内巾約38.5cm(最長裄丈約73cmまで 最長袖巾肩巾36.5cmまで)
白生地には丹後繍取絽ちりめん地を使用しております。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 趣味のお集まり、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事 など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半幅帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+衿裏2,200円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
※刺繍・絞り加工がされている商品の場合は【湯のし1,650円→手のし3,300円】に変更となります。
この商品を見た人はこんな商品も見ています