【 仕入れ担当 中村より 】
憧れの夏の逸品…
石川県指定無形文化財、能登上布着尺をご紹介いたします。
能登。年始には非常に凄惨な出来事が起こってしまいました。
不幸に見舞われた方を思うと大変心痛く存じます。
幸いにも機元は無事であるとのことで
胸をなでおろす気持ちでございます。
産地を支える、応援する。
その思いで即決で仕入れて参りました。
たった一軒、伝統を守り続ける、
能登上布織元、『山崎仁一』氏による手織り本麻着尺。
この機会、ぜひお見逃しなきようお願いいたします!
【 お色柄 】
触れると掠れの音が心地よい本麻100%の生地。
まろやかにとけるようでありながら、
爽やかなミントグリーンを基調に織り上げて。
透けるその生地がふうわりとたなびくたびに
ちらちらと顔色を変え私たちを楽しませてくれるこの美しさ…
落ち着いた色味でありながら非常に高級感あふれるお色に仕上がっております。
道行く人々が思わず振り返るような、涼しげな和姿をお届けします。
【 能登上布について 】
越後、宮古、そして能登…
三大上布のひとつに挙げられるのが、
今回ご紹介の能登上布。
石川県・能登半島の付け根に位置する
鹿西町(現・中能登町)や羽咋市は、
古くから麻とのつながりが深く、
東大寺へ麻糸を納めたという記録も残っており、
麻を扱う技術は遥か古(いにしえ)の時代から
先人達により伝承されてまいりました。
ただ、江戸時代の初め頃までは、
この地で作られる良質の麻糸は
近江上布の原糸として使用されるのみで、
「能登上布」という織物はまだ存在しておらず、
後の文政元年に初めて「能登」の文字を冠した
「能登縮(ちぢみ)」が誕生、さらにそこから発展し、
明治にやっと全国に能登の麻織物の上質さが認められ、
「能登上布」という名称が定着いたしました。
このようにして、次第に上等な麻織物の産地として認められ、昭和初期には
織元の数は百四十軒を数えるまでになりましたが、その後時代のニーズに
あわせ縮小、現在ではその伝統の技のともし火を守るのはたった一軒、
「山崎麻織物工房」を残すのみとなっております。
山崎麻織物工房、「山崎仁一」氏による
たっぷりと絣の表情が味わい深い能登上布の着尺。
能登上布の製造工程は、原糸の糸繰りから手織りの仕上げまで、
多くの複雑な工程から成り、長い間継承されてきた
熟練の職人技によって作り上げられております。
麻100%
長さ約13m 内巾40.5cm (最長裄丈約77cm)
◆最適な着用時期 6月末~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルパーティー、観劇、コンサート、行楽など
◆あわせる帯 夏の洒落袋帯、カジュアル向けの夏の名古屋帯、上布、自然布の帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
特殊地入れ11,000円+麻衿裏6,600円+国内手縫い縫製46,200円(全て税込)
※国内縫製のみの取り扱いとなります。
※背縫いは袋縫い(背伏せなし)となります。
※縫い糸は縮みを考慮し、絹糸ではなくポリエステル糸での縫製となります。
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