商品番号:1492374
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
経錦の源流ともいえる、正倉院伝来のお柄をおりあげた逸品。
人間国宝、故・北村武資氏による、
重要無形文化財技術、経錦 の技法を用いて
織り上げられた、正倉院文様の経錦の特選袋帯のご紹介です。
お探しの方、お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
「経錦」とは、色糸を経糸に重層的に組むものをさし、
経糸の浮き沈みで地と文様を織り出した錦の事です。
数色の色経糸をまとめて1本のように扱って
地や文様に必要な色経糸を表に出し、残りの色経糸を
裏側に沈めることによって表現される技法。
経糸の密度が上がることで表情できる自由度が減り、
制約が大きくなるため歴史上では衰退の憂き目を見ました。
そのような経錦の技法ではございますが、武資氏の作品を
ご覧いただきますと、制約を感じさせないのびやかで自由な表現。
織に精通され、一台の機で4000本ほどの経糸を
操ることのできる武資氏だからこそ可能となったのでしょう。
さらり、しなやかでいて密。
やわらかさに絶妙なハリ感が感じられる帯地は、
軽やかな織りあがりとなっております。
お色は落ち着いた薄利休茶色地をベースに、蓬、
鴇、鳶茶、刈安などの彩りで長斑錦の華と鳥をあしらった
間道がすっきりと織り描き出されております。
正倉院の文様として用いられた伝統ある柄行をアレンジ。
「古典」でありながら「モダン」を感じさせる仕上がりとなっております。
統一された色彩に、洗練された意匠の美。
合わせていただく御着物の地色を選ばない重宝される一点です。
訪問着、付下げ、色無地、小紋、御召などのお着物にも…
フォーマルにもカジュアルにも幅広くお召しいただけるかと思います。
名匠の妙技…
是非お手元でご堪能下さいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
(桐箱に破損がございます。)
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
絹100%
長さ約4.6m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お付き添い、軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、お食事など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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