商品番号:1484674
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
黄八丈と言えばこの名家…
東京都無形文化財保持者、故・山下八百子氏による絶品を仕入れて参りました。
長年探されてた方もおられることでしょう。
幻の黄八丈…
このような極上美品で良寸法のお品は滅多となく
仕入れをしていて本当に驚き感動し、
織物ファンの方へとお届けしたく、この度ご紹介させて頂きます。
【 お色柄 】
ふっくらと…随所に節を浮かべるしなやかな紬地。
その地には刈安、まだみを基調として縞模様が織りなされました。
草木染め特有の、まろやかな優しさと粋な雰囲気に溢れたお色…
本当に、吸い込まれそうなその豊かな表情を感じていただけることでしょう。
氏独特の風合いが綾なされる芸術は、見る者すべてを惹き込みます。
終生、親子三代で着られるお着物をお探しの方にお届けさせていただきます。
手にした瞬間にこのお品への情熱と想いが駆け巡るほどの感動を覚えます。
これを御召いただけるお方の、そっとたとう紙を開けた瞬間の笑顔を思いながら…
大切に、ここ室町よりお届けさせていただきます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 黄八丈について 】
草木染め。
八丈島で育った草木や樹皮を採集することからその作業は始まります。
ご存知のように黄八丈は、
黄染(八丈刈安)樺染め(マダミの樹皮)墨染(シイの樹皮)にて、
その鮮やかさ、艶やかさを感じさせる独特の金茶や鳶色を表現します。
その色糸かできるまでの手間暇は並大抵のものではございません。
そして、自然の恵みの染料で染めあげたその糸を丁寧に丁寧に手織りし、
一見柄行としてはシンプルながらも味わい深い表情の絹地に仕上げていきます。
八丈島でつくられる黄八丈は、
天然素材の上、その強固な染めと織は親子三代で色褪せないと言われています。
江戸の時代から、町人の粋な着物としてもてはやされ、
その色合いの美しさや丈夫さが愛されてきた黄八丈。
なかでも山下八百子さんのお品となりましたら、これ以上のものはございません。
【 山下八百子について 】
2009年12月14日、
染織家であり東京都名誉都民であられた山下八百子(やましたやおこ)氏が、
89歳にて、長き人生を終えられました。
八丈町の染色技法「黄八丈」の保存・継承に努め、
1986年に東京都指定無形文化財工芸技術の保持者に認定、
2002年には名誉都民表彰を受けられた黄八丈の第一人者でございます。
黄八丈全体の年間生産反数は限られ、
ましてや山下八百子さんの作品はもはや美術品と同格、
入手もどんどん難しくなっております。
【 黄八丈について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年10月14日指定)
八丈島に伝わる草木染めの絹織物
その歴史は古く800年以前から納税品として納められ、
八丈島の名は「八丈織」から取られたとも言われる。
現在では後継者が少なく、黄八丈技術保存会が発足され
その技術者の保護にあたっている。
代表格である黄色の黄八丈の他に、黒を主にした
「黒八丈」、樺色を主とした「鳶八丈(とびはちじょう)」
がある。「ふしづけ」や「あくつけ」、「泥つけ」と
呼ばれる染めが特徴的で、糸染めに使う色は八丈刈安
(学名:コブナグサ)の黄、マダミ(学名:タブの木)の樺、
椎の木と泥染めを用いた黒の三色が主だった色で、八丈島の
厳しい自然の中で得られる染料が三色に限られた事に由来する。
製織には地機(じばた)が使われたが、現在はほぼ
高機(たかはた)による製織である。
伝統的な技術・技法
・先染めの平織り又は綾織りとする。
・よこ糸の打ち込みには、手投げ杼(てなげひ)を用いる。
・染色は、手作業による浸染とする。
※この場合において、染料は、コブナグサ、タブノキ又は
シイを原料とする植物性染料とし、媒染剤は木炭又は泥土とする。
他の地方で織られた類似品に米沢八丈、秋田八丈がある。
孤島で織られる着物好きの終着点。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:小豆色
身丈(背より) | 164cm (適応身長169cm~159cm) (4尺3寸3分) |
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裄丈 | 68.5cm(1尺8寸1分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 52.5cm(1尺3寸9分) |
前巾 | 28cm(7寸4分) |
後巾 | 32.5cm(8寸6分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸5分) 袖巾35.5cm(9寸4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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