商品番号:1468084
(税込)
【 仕入れ担当 吉岡より 】
琉球諸島の中で最も美しい島を意味する、
球美(くみ)の島と呼ばれる久米島より…
琉球の織の歴史、500年の伝統を守りながら、その伝統に甘んじることなく研磨され、
次世代へと伝えられるその技とこころ。
今では本場結城紬よりも手に入れることが難しくなってきております。
そんな中、近年その人気が上がり続ける1玉の逸品に出逢う事が出来ました。
織りなしたのは国指定重要無形文化財保持者団体伝承者、
織り子歴は30年近くにもなる山城智子氏。
年々久米島紬のお値段は上がってきております。
以前のようなお値打ち価格でのご紹介が難しくなりましたが、
皆様にご覧いただきたい一心で仕入れて参りました。
まずはごゆっくりとご覧下さいませ。
【 お色柄 】
豊かな奥行きのある泥染の黒色が美しい紬地。
意匠には十字絣を1玉で表現しております。
琉球の織物の絣文様の中でも最も格式の高い『一玉』の絣の柄づけ。
「玉」は絣の単位。
琉球王朝時代は身分の高い者ほど大きな構成の絣文様を着用しておりました。
身分が下がっていくほど着用できる絣の構成単位数は多くなります。
無地場が広く取られる玉数の少ない作品は、
帯合わせもしやすく、近年人気が高まっております。
絹布を触る手をもふうわりと包み込むかのように
本当に趣深い地風が、紬の島の本物の技を感じさせてくれます。
物質的なあたたかみを超えて、織り手の心のぬくもりすら感じられる…
大自然が育む久米島の息吹を、どうぞ末長く大切にご愛用くださいませ。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ約14.5m 内巾38cm(最長裄丈72cmまで)
製造者:山城智子
経糸:生糸
緯糸:紬糸
地色:グール、ティカチ、泥
絣糸:グール、ヤマモモ、クルボー
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、ご旅行など
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯 半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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