商品番号:1561503
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
南国の陽光と大地に育まれた琉球の織物は、
古来より人々の暮らしに寄り添い、独自の美意識を築いてきました。
本場琉球かすりの中でも薄物の「壁上布(かべじょうふ)」は、
その軽やかさと清涼感から夏の着物として重宝されてきた織物です。
ひとつひとつ手で織り上げられる布は、素朴でありながらも洗練された意匠を備え、
涼やかさを与えてくれます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
しゃりり、涼風通す…
深みのある黒地に、細縞にバンジョーやカキジャーなどの絣模様が織りなされました。
細く走る縞が全体に緊張感と軽やかさを与え、
まるで涼風が吹き抜けるかのような印象を生み出しています。
琉球の風土に根差した涼やかな存在感。
軽く、さらりとした風合いと肌離れの良さが、日差しの強い季節に頼もしい味方となってくれるでしょう。
着る人の心にも風を通すような、品格と自由さを兼ね備えたひと品。
静かに心をほどく夏の絣として、おすすめいたします。
【 琉球かすりについて 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1983年4月27日指定)
生産地:沖縄県南風原町
生産数は年間3000反以上(帯含む)
※伝統的工芸品に指定されている
織物の中ではトップクラスの生産反数を誇る。
主に絹糸を使用した平織の織物で、糸の染色には
草木を原料とした染料のほか化学染料等が用いられる。
元々は泥藍で染めた木綿絣が原点で、現在では絹糸が
主流となり、生糸、玉糸、真綿のつむぎ糸、麻糸から
毛糸といった様々な糸が用いられている。
特に特殊な撚りをかけた壁糸を使うカベ上布は夏物の定番。
図案は琉球王府の御絵図帳(みえずちょう)に収蔵されており、
古くは手形(発注書のようなもの)の形で添付され
製織されていた。
植物、動物、生活用品などがモチーフで、ひとつひとつの
図柄に意味を持ち、種類は600種にもおよぶ。
絹100%
長さ約12m 内巾36.5cm (最長裄丈約69cmまで 最長袖巾肩巾34.5cmまで)
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お出かけ、芸術鑑賞、お食事、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。