商品番号:1557599
(税込)
※美しいキモノ2022年夏号49Pされたお品と同柄でございます。
【 仕入れ担当 中村より 】
越後の本場小千谷ちぢみ、
名門【 おだぎん 】より、手織の最極上品をご紹介いたします!
よくお見かけする縞や無地のお品とは一線を画する、よきお品…
手仕事だからこその完成度。
緯糸に『140番手』の極細の糸を用いて織り上げられた、
表情豊かな小千谷ちぢみ着尺のご紹介でございます!
ここ2、3年で本当に希少になりました。
年間生産数の限られた手織の小千谷縮、
その中でもさらに希少な140番手の逸品。
今回は八重山上布を生地に用いて、
玉那覇有勝氏が意匠を染め上げた傑作九寸帯とのコーディネートセットをご紹介。
次回のご紹介がいつになるかわかりませんので
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ!
【色柄】
[着物]
さらりとして程よいハリがあり、畝のようなシボ感が味わい深い麻地。
お色は、自然な白茶色地に
琉球絣にみられるトーニの絣意匠を表現しました…
ハリのある生地の質感に、涼やかな透け感。
湿度の高い日本の夏に、快適な和の装いを!
素足に下駄を履いて半巾をあわせますと、浴衣のようにカジュアルに。
足袋をつけてキリリと博多の八寸などを締めますと、上等な夏の装いの完成です。
今からお仕立ていただいて、夏の装いを準備する心楽しさ。
涼やかな夏の装いを、存分にお楽しみ下さいませ!
[帯]
帯地に用いたのは、涼し気な八重山上布の生地。
生成りがかった白の麻地には、水面に草花のお柄を表しました。
一つ一つの彩りが際立つ、ハイクラスの紅型帯です。
【 八重山上布について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(2024年7月19日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1989年4月11日指定)
沖縄県指定伝統工芸品(1974年6月11日指定)
沖縄県指定無形文化財(1978年指定)
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
【 玉那覇有勝について 】
玉那覇有勝(たまなは ゆうしょう)氏は、1968年、沖縄県石垣島で生まれ、2001年に玉那覇工房に入られました。
祖父にあたる城間氏の作品にも触れながら、紅型の世界で人間国宝である父・有公を師に持ち、
これからの沖縄県伝統工芸を担う一人として活躍されております。
【 小千谷縮 140番手について 】
今回のお品に用いられた『140番手(ばんて)』の麻糸。
特に…140番手の糸はほとんど生産されておらず、
「幻の糸」と呼ばれているほどに希少です。
一般的な小千谷縮に用いられる麻糸は『80~100番手』の
糸を使用して織りあげられております。
糸の細さ故に…織りあげが難しい。
ただ、その仕上りは信じられないほどに軽く、一般的な麻の着物とは
風のぬけが全く異なり、さらりとした肌触りに“格別”な着心地の逸品で
これほどまでに上質な小千谷縮はまず中々ございません…
【 ご自宅でのお手入れ 】
汗で汚れた際には、水またはぬるま湯でかるく押し洗い、そして陰干しを。
巾の不揃いは霧吹きで湿気を与え、手で形をとりながら折りタタミして下さい。
(※洗濯機・アイロン・熱湯の使用は避けて下さい)
【 小千谷縮について 】
新潟県小千谷市周辺を生産地とする
苧麻を使った麻織物。
江戸時代初期、播麿明石藩士だった
堀次郎将俊(明石次郎)が絹織物の
明石縮の技法を応用し越後麻布の改良に成功、
魚沼地方に広めた。
当時は「越後縮」と呼ばれていた。
撚りが強い緯糸で織った布を湯もみする事で
「しぼ」を出した織物で、国の重要無形文化財の
指定要項にそったもの(本製小千谷縮)が
南魚沼市を生産地とする越後上布と共に
国の重要無形文化財に指定、ユネスコの
無形文化遺産に登録されている。
[着物]
本麻:100%
長さ12.5m 内巾:37.5cm(裄71cm前後 肩巾袖巾35.5cm)
【 付属証紙 】
小千谷織物同業協同組合の証紙
[帯]
麻100% 長さ3.6~3.7m(お仕立て上がり時)
※おすすめ帯芯:夏綿芯 ◇六通柄
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 女子会、街着、ランチ、観劇など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
水通し4,950円+麻衿裏6,600円+お仕立代28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※「水通し」はお仕立て前に生地の糊を落とすために必要な工程です。