商品番号:1554010
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
悠久の時を超えて受け継がれる自然布の美。
はるかな山の奥、しんと静まりかえる森に分け入り、
春先にだけ採れる科の樹皮を、丹念に水に晒し、灰汁で煮て、手でほぐし、ひと筋ずつ糸に綯う…
かつての暮らしの中で自然とともに育まれた科布。
本作はもじり織の技法で繊細かつ
変化に富んだ表情を引き出した逸品でございます。
厳しい風土に根ざし、縄文の昔より人と自然とを結んできたお品…
どうぞお手元でご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
ざっくりとした太糸で織りなされたナチュラルな帯地。
自然そのものを感じさせます。
お太鼓には目を大きくしてより透け感をもたせ、段模様を織りなしました。
「絹科布」や「科布風」のお品とは、もちろんのこと風合いが全く異なります。
あふれだすような生命力を感じとっていただけることでしょう。
おきもの通の方にも、自信を持っておすすめいたします。
どうぞお見逃しなさいませんようにお願いいたします。
【 科布について 】
「シナノキ」や「オオボダイジュ」の
樹皮からつくられる日本最古の織物のひとつ。
葛布・芭蕉布と並ぶ日本三大古代布。
樹皮から採れる靭皮繊維をはぎ、灰汁で煮て薄く裂き、
出来上がった糸を織り上げる。
茶褐色をしていて粗剛で織り目はあらく野趣に富み、
通気性がよく、軽く、水濡れにも強く、使いつづけるほどに
味わいが増す。
現在は新潟県や山形県の一部地域のみで生産されている。
科100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 織の着物、上布など