商品番号:1552167
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
日本工芸会正会員であり、
琉球紅型三宗家のひとつである「知念家」の技の継承者、知念貞男氏。
産地をリードしてきた名匠が、2012年4月、惜しまれつつ逝去されました。
享年81歳…
もう今後は生み出されない。
そんな稀少な作品をご紹介させていただきます。
現在は奥様である知念初子氏、孫の冬馬氏が跡を継ぎ、
制作活動を続けておられます。
知念貞男氏の制作されたお品は、もはや現品限り。
良き状態の良色柄の作品に出会えましたので、
何卒お見逃しなきようお願い申し上げます。
【 お色柄 】
市松の地紋を込めたオフホワイトの紋意匠地に、
お柄には白を背景に、
紅型らしい優彩のお色使いにて、
雪輪ととのみに花鳥の意匠を贅沢な六通にて染め上げました。
南国の情景。
蒼い海、蒼い空。
だからこそ生まれた感性を…
琉球絣や久米島の紬、花織といった南国の織物にもよく似合いますし、
その他、色無地や小紋などのやわらかものから大島や結城など、
手工芸のお着物にもよく似合うことでしょう。
琉球本紅型とは、本当に、魅力的なものです。
いつかは…と憧れのひと品とも言えましょう。
どうぞこの機会をお見逃しなさいませんようにお願いいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 知念貞男について 】
かつて琉球王国に仕え、
琉球紅型の技法を継承する三宗家「城間家・沢岻(たくし)家・知念家」。
そのひとつである「知念家」の先代・知念積弘氏に師事し、
日本工芸会正会員として高く評価される。
昭和48年(1973年)、知念紅型研究所設立。
連続して沖展入賞を果たす他、文化庁長官賞、伝統文化ポーラ賞優秀賞など、
琉球紅型を代表する作家として輝かしい業績を残す。
平成5年3月~平成10年4月 琉球びんがた事業共同組合理事長
1990年~2007年 日本伝統工芸染織展 連続入選
1991年~2009年 日本伝統工芸展 連続入選
2012年4月23日 逝去(享年81歳)
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ3.75m
柄付け:六通柄
※パールトーン加工済み
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お出かけ、お稽古、趣味のお集まり、お食事など
◆合わせるお着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。