商品番号:1550765
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
かなり珍しい、【 加藤手織牛首つむぎ(加藤機業場)】の
フシ感豊かな牛首紬地に【 青木龍峰 】氏による
ダンマル染と手刺繍を併用し、味わい深いお柄を
あしらった紬地の洒落訪問着のご紹介です。
同じ牛首紬の織元である白山工房の生地に比べ、
加藤手織牛首つむぎの生地は生産数が少なく、
希少な生地。
おさえた彩りで帯合わせもしやすく、生地に強度が
ございますのでカジュアルシーンに大変重宝
いただけることでしょう。
【 お色柄 】
かなりフシ感のある、軽くてしなやかな紬地を
濃い黄土色に染め上げ、地色に近い茶系の濃淡の
配色のダンマル染にて唐華や更紗などのお柄を込めた
裂取のお柄がバランス良くあしらわれております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 加藤手織牛首つむぎ(旧:加藤機業場)について 】
1912年(明治45年)紬工房開設
牛首紬の織元
黄綬褒章受賞
石川県牛首紬生産振興協同組合と共に
牛首紬の品質保持、評価拡大のための
品質検査も行っている。
※2014年4月より保証書の表記を
加藤機業場から加藤手織牛首つむぎに変更。
※2020年2月1日以降、社名変更に伴い
加藤機業場の表記を加藤手織牛首つむぎに
順次変更
大東亜戦争中、生活必需物資統制令公布(1941年)による
規制と、食糧増産のため桑園は畑に転用を余儀なくされ、
養蚕の絶減によって牛首紬の原料となる原糸の製造は
絶たれ、特産物である牛首紬の生産は不可能となった。
戦後牛首紬の生産復興に努力していた最後の機業場であった
水上機業場も1950年廃業。
1955年には紬織を続ける者は、加藤手織牛首つむぎ
三代目当主であった加藤三治郎とその一家のみとなる。
三治郎はその家族と共に僅少の山桑による自家養蚕により
原糸を生産、家内生産によって伝統の技を保持し続けた。
三治郎の妻で牛首紬の伝統技術者・加藤志ゅんは
その労苦に対し1978年黄綬褒章を授与された。
【 ダンマル染について 】
ダンマルとは、ダンマルゴム液で
模様を描く液描き技法。
他の防染剤にない半防染効果に特徴がある。
糸目のある本友禅に対して糊伏せをせずに、
水で濡らしながら自由な筆づかいで描き上げるため、
糸目がないぶん、絵模様も柔らかく、地の中から
ふわっと浮き出るような独特の風合いとなる。
【 牛首紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
石川県指定無形文化財(先染紬)
石川県の白山市で作られている織物。
2匹の蚕(かいこ)が作った玉繭(たままゆ)から
糸を紡ぎ出し、糸づくりから製織までの
ほとんどの作業が手作業で一貫生産される。
また、釘に引っかけても釘の方が抜けてしまうというという
柔らかな風合いに備わる驚異の強度を誇り、別名
「釘抜紬(くぎぬきつむぎ)」とも呼ばれる。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
通産大臣指定伝統的工芸品(現:経済大臣指定伝統的工芸品)・牛首紬
牛首紬生産振興協同組合の証紙
製織:加藤手織牛首つむぎ(加藤機業場・加藤改石)
身丈(背より) | 161cm (適応身長166cm~156cm) (4尺2寸5分) |
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裄丈 | 66cm(1尺7寸4分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 26.5cm(7寸0分) |
後巾 | 31.5cm(8寸3分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66.5cm(1尺7寸6分) 袖巾34cm(9寸0分) 袖丈52cm(1尺3寸7分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事 など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。