商品番号:1550419
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
静けさの中に漂う洒落味と気品。
名門・染の北川による特選訪問着のご紹介です。
まるで風に揺れる水面や、山間に立ちのぼる靄の情景をそのまま布上に写したかのよう。
研ぎ澄まされた感性と技で染めなす、
華やかさを抑えつつ、芯のある美しさが漂う、知性と品格をまといたい方へ向けた一枚です。
『染の北川』といえば、あえて申し上げるまでもない京友禅の大家でございます。
その創造性、ものづくりは多岐に渡り、様々な作品を世に届けておられました。
残念ながら、職人さんの後継者不足などで現状のものづくりが続けられないと、
2017年に、廃業されてしまいました。
本作品は、京都・室町の呉服問屋さんの所蔵品から特別に仕入れて参りました。
制作されていた当時の価格を考えますと…
本当にお値打ちでご紹介が叶った希少品です。
この機会にお手元にてご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
さらり…実に軽やかなで滑らかな地風。
地色はシックな御召茶色をベースとして、
風紋や水脈のように流れ、自然の呼吸を感じさせる静謐な美を描き出して…
派手さを削ぎ落としたデザインの中に、染の北川ならではの抒情性と構成力が際立ちます。
控えめな場の華やぎに相応しく、お茶席や観劇にも最適。
帯合わせによって改まった席にも品よく映え、
知的な美しさと静けさを、そっと纏うような感覚でお楽しみください。
【 染の北川について 】
京の有名呉服メーカー
1955年(昭和30年)創業
※2017年廃業
様々な着物専門誌にも多く取り上げられ、
着物ファンに広く知られていた。
訪問着、留袖、振袖などのフォーマル品、
逸品物を創作。
染、意匠へのこだわりはもちろん、生地の
開発なども手掛け、「和木沢絹」
「CHULTHAINo.6(ジュンタイナンバーシックス)
などのブランド生地も有名であった。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
たちきり身丈約165cm 内巾40.5cm (最長裄丈約77cmまで 最長袖巾肩巾38.5cmまで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お茶席、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし4,180円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。