商品番号:1234274
『中町博志』氏―
あの直江良三氏に師事し、二代目由水十久氏、高平良隆氏、柿本市郎氏、上田外茂治氏、杉村典重氏、由水煌人氏など、錚々たる顔ぶれで構成された、石川県指定無形文化財・加賀友禅技術保存会会員でもある中町氏。
ご存知の通り、その名は本加賀友禅界で一、二を争うほど。
「伝統的なデザインにとらわれる必要はない。着るべき人が着た時、もっとも美しく
映える。だからこそ、1人1人に応じた着物を作る。
それが私にとって加賀友禅なんです。」
作品に向けられた情熱と信念。
繊細でいて力強く、そして、なによりも自然で美しい。
確かな技と伝統に磨きぬかれた心、その二つがそろってこそ生まれる美の極致。
このうえない上品さとを醸し出す、希少な逸品訪問着をご紹介致します。
一流の作家さんともなると、豊かな感性で自然をとらえ、
一枚の絹布の上に表現する力は最早絵画の粋に達しています。
刺繍や金彩を一切用いない、それが本加賀友禅のおきもの。
ただひたすら純粋に、その染めの美しさを極め、技術を高める…
加賀百万石の城下町には、古くから<加賀染>といわれる染色法がありました。
京の都で画期的な友禅染めを大流行させた宮崎友禅斎が晩年に加賀へ戻り、
その技法を伝えたことが、加賀友禅の基礎となったとされております。
加賀友禅作家の工房で10余年もの修行をして師匠に認めてもらえなければ、作家として独立できないと言われるほどの厳しい世界。絶え間ない努力、根気、並々ならないセンスが作家には必要です。ほんの一人握りの人間がやっとたどり着く厳しい世界で、真の実力をつけた作家さんの作品です。
繊細な意匠の美しさと、着物の中に込められた想いがひしひしと伝わってまいります。
しっとりと肌にやわらかく、
それでいてさらりとなめらかな上質な高級地。
上品で知的な淡藤色に染め分けて…
お柄には椿の花模様を氏独自の色彩感覚で描き出して…
銘の臘月とは椿の品種を指しています。
陰暦12月に咲くことからその元々の意味である臘月と銘打たれた花意匠が存在感たっぷりと描き出されています。
今そこに浮かぶような精緻な意匠美、
加賀友禅独特の色彩美で描き出される意匠は、見るものにため息をつかせる仕上がりとなって
おります。
ご年齢を問わないお柄ですので、お年を重ねられても変わらず
和姿をお楽しみ頂ける秀作、結婚式のようなお席にも、
自信を持ってお召しいただけることでしょう。
しっかりとした染めの仕上がりはもちろんのこと、意匠の素晴らしさ、
絹布の上質さは、必ずやご納得いただけることと存じます。
本加賀の一流作家の逸品を。
お手元でご愛用くださいませ。
【 中町博志について 】
加賀友禅作家
加賀友禅技術保存会会員
1943年 富山県生まれ
18歳になるまで油絵を学び、1966年には
加賀友禅技術で有名な直江良三に師事。
1972年に加賀友禅作家として独立。
その後も数々の作品を世に生み出し、
多数の賞を受賞。
その功績が評価され、1995年には
加賀友禅伝統工芸士に認定された。
【 受賞歴 】
1979年 第1回伝統加賀友禅工芸展 銅賞
1980年 第2回伝統加賀友禅工芸展 金賞
1981年 第3回伝統加賀友禅工芸展 金賞
1983年 第5回伝統加賀友禅工芸展 金賞
1988年 加賀友禅技術保存会会員に認定
1995年 通商産業大臣認定 伝統工芸士となる
2013年 石川県指定無形文化財加賀友禅技術保存会 会長
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
絹100%
たちきり身丈182cm 内巾36.5cm(最大裄丈約69cm)
白生地には特撰河藤縮緬三眠蚕13中を使用しております。
◆最適な着用時期 11月~2月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、パーティー、レセプション、音楽鑑賞、観劇、女子会など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし4,180円+※胴裏8,250円~+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。
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