商品番号:1548402
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
月影に揺れる葉のささやきが、そっと絹に描かれたよう…
静寂の美を纏った奥ゆかしい存在感。
石川県が誇る、本場牛首紬地袋帯のご紹介です。
裏地に秘めたアタカスの艶が、知る人ぞ知る贅沢を物語る、
こだわりの両面織。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
風合いは大変しなやかで、軽やか。
深みのある黒色の地に浮かぶ植物文。
葉の一枚一枚は流麗な曲線で描かれ、まるで風にそよぐ様を思わせます。
織りの地風はしっとりとした艶を帯び、牛首紬ならではの張りと光沢が感じられます。
裏地には最高級の野蚕糸「アタカス」を緯糸に用い贅沢を宿す通好みの一本です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 アタカスシルクについて 】
インドネシアを中心に生息する世界最大の野蚕、
アタカスの繭より採れた糸。
アタカスはジョグジャカルタ王室から提供された貴重な繭です。
与那国の方言で「アヤミハビル」と呼ばれる世界最大の蛾は、
広く東南アジアに分布し、その生息地の北限は与那国島です。
生産量が大変少ないアタカスシルク。
アタカスの製糸の歴史は浅く、
近年までは糸を紡ぐことは不可能とさえされてきました。
ジャカルタの王室の要請により日本の技術者が派遣され、
製糸が可能になりました。
糸にごくごく小さな無数の穴がありますので温度調整に優れ、
軽くて、やわらかくて、温かい素材でございます。
吸湿性、保温性、紫外線防止性もある、まさに人に優しい素材です。
【 牛首紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
石川県指定無形文化財(先染紬)
石川県の白山市で作られている織物。
2匹の蚕(かいこ)が作った玉繭(たままゆ)から
糸を紡ぎ出し、糸づくりから製織までの
ほとんどの作業が手作業で一貫生産される。
また、釘に引っかけても釘の方が抜けてしまうというという
柔らかな風合いに備わる驚異の強度を誇り、別名
「釘抜紬(くぎぬきつむぎ)」とも呼ばれる。
絹100%
長さ約4.5m
耳の縫製:袋縫い
全通柄
※ガード加工済み
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。