商品番号:1545264
※第67回日本伝統工芸展に出展されたお着物のお柄を帯にされたお品でございます。
雑誌「美しいキモノ」2022年夏号では某有名女優さんが着用されたお柄でもあります。
【 仕入れ担当 中村より 】
これ以上ない夏の逸品帯を仕入れて参りました。
年々希少になっている八重山上布を生地に用いて、
玉那覇有勝氏が意匠を染め上げた傑作。
さらには雑誌掲載のお柄の一条でございます。
近年に雑誌掲載も多い氏の作品。
有公氏にも負けない素晴らしい作品も多く制作されております。
決して早くはない33歳での工房入り。
そこから7年後には伝統工芸展の新人賞、
その翌々年には日本工芸会奨励賞を受賞するなど素晴らしい才能を発揮されていますが
そこに至るまでどれだけの努力を重ねられたのか…。
人間国宝を父に持ち、厳しい世界に自ら飛び込んだ方の作品です。
上記のような経歴を語らずともその素晴らしさはお分かりいただけるかと存じます。
ただその氏の人生を少しでもお分かりの上、
本品をお締めいただければより大切な一条になることは間違いございません。
本品のように生地の上に凹凸があるものは
非常に染めにくく高い技術が必要でございます。
特に玉那覇氏の作品は細かい柄が多く、
より繊細な技術が求められる中、
流石は有勝氏。人間国宝である父有公氏から受け継いだ技で見事に染め上げております。
これ以上の夏帯はございません…
まずはどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
帯地に用いたのは、涼し気な八重山上布の生地。
生成りがかった白の麻地には、水面に草花のお柄を表しました。
一つ一つの彩りが際立つ、ハイクラスの紅型帯です。
【 八重山上布について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(2024年7月19日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1989年4月11日指定)
沖縄県指定伝統工芸品(1974年6月11日指定)
沖縄県指定無形文化財(1978年指定)
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
【 玉那覇有勝について 】
玉那覇有勝(たまなは ゆうしょう)氏は、1968年、沖縄県石垣島で生まれ、2001年に玉那覇工房に入られました。
祖父にあたる城間氏の作品にも触れながら、紅型の世界で人間国宝である父・有公を師に持ち、
これからの沖縄県伝統工芸を担う一人として活躍されております。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100% 長さ3.6~3.7m(お仕立て上がり時)
※おすすめ帯芯:突起毛芯 ◇六通柄
◆最適な着用時期 6月~8月の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、カジュアルなパーティー、行楽など
◆あわせる着物 上布、夏の紬・小紋など
※帯地の特性上、手縫い仕立てのみとさせて頂きます。
また撥水加工はおすすめしておりません。
★名古屋仕立て(税込13,750円※帯芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態ですが、
裏地は付けないことをおすすめ致します。
この商品を見た人はこんな商品も見ています