商品番号:1533461
(税込)
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【 仕入れ担当 戸高より 】
いつの時代であっても多くの文人や茶人に好まれる。
細やかで精密なお柄行きを成した江戸小紋に
装飾性を強調した構図、新鮮な色彩と新技法を駆使して、
独創の世界を築いた染色工芸作家【 故・皆川泰蔵 】氏による
臈纈染九寸名古屋帯を合わせました。
シックなお色味にて表された江戸小紋は
多くのシーンでお召しいただけますし
【 故・皆川泰蔵 】氏が自ら手掛けられたお品というものは
大変な希少価値がございます。
流行り廃り無く、一生大切にお持ちいただきたいもの。
お仕立て上がりの状態ですので
ご自宅に届いたらすぐにお持ちの帯と合わせていただきたいです。
様々な彩りをお楽しみくださいませ。
この機会をお見逃しの無いようにお願い致します。
【 お色柄 】
[お着物]
地色は穏やかな亜麻色にて染め成されシックな面持ち。
一面に広がりましたのは朧のような大小霰でございます。
シンプルなデザインの江戸小紋ですので
一つ紋を入れてフォーマルからセミフォーマルまでお召し頂けます。
[帯]
薄手で柔らかな地風の氷割れ地紋の紋意匠地を
濃い香色に染めあげ、赤や茜、橙、山吹に
暗紅色などの彩りで、煙突と雲、噴煙をあげる
山のお柄が臈纈染にてあしらわれております。
【 商品の状態 】
[お着物]
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
[帯]
お太鼓付近などに赤の染料飛び、染料泣き
(せんりょうなき:染めたり描いたりした意匠が、
水分で滲んだりすること)、薄シミなどが見受けられます。
(矢印の幅は1cmです)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
【 江戸小紋について 】
伊勢型紙を白生地の上に置いて模様の部分を糊で防染し、
地色を一色で染めて糊を落とすと、模様の部分が白く残ります。
この技法で染められる小紋が江戸小紋。
武士の裃(かみしも)として、
また将軍や大名は各自専用の模様を定め、
それを留柄(他者が使うことを禁じた模様)としておりました。
やがて元禄時代には多様な文様が町人層に広がり、
洒落着としても用いられるようになりました。
江戸小紋の紋様は、数千種あると言われております。
江戸小紋の魅力は、なんと言っても
その細かくて精緻な柄と文様の多様性です。
鮫や行儀、角通しと言った基本の小紋に始まり
縞、草花、道具、幾何、文字。
柄行には限りがありません。
【 皆川泰蔵について 】
本名:泰造
臈纈染の工芸染色作家
日展評議員
社団法人現代工芸美術家協会理事
日本現代染織造形協会理事長
日本近代染色の先駆的な役割を果たした作家。
都路華香に日本画を、関西美術院で洋画を学び、
友禅染に絵画的手法をとり入れた「染彩」の技法を
確立し、染色工芸界のパイオニアとして活躍した。
1892年京都市に生まれ、父・八田源七の友人で
染色家だった山鹿清華の勧めで京都市立美術工芸学校
図案科に入学。卒業後、染色作家の道にすすみ、1938年
京都市展で市長賞、1941年には文展に初入選を果たす。
1944年に近代染色の先駆・皆川月華の長女・千恵子と
結婚して皆川姓となる。終戦直後に京都・洛北大原で
民家の素朴な美しさに感銘を受け、昭和20年代は
民家の詳細なスケッチから“染色日本の民家”を
テーマに制作を続け、「和染本栖湖畔」が1949年の
第5回日展で特選となった。
昭和30年代からは京都や奈良の神社や仏閣、庭園に
視野を向け、丹念な観察からより単純化と抽象化を
進めた独自の作風を確立。
国内にとどまらず、中国、韓国、東南アジア、インド、
中近東、ロシア(旧・ソビエト連邦)、ヨーロッパ各地を
訪ね歩きながら仕事を続け、対象から受けた感動の残像を、
ぎりぎりまで単純化を重ね、現実の風景を抽象化し、
力強く魅力に満ちた作品を制作。
後進の育成にも力を注ぎ、鹿児島女子短期大学教授も務めた。
また、京都・祇園祭の山鉾の装飾も手がけている。
【 経歴 】
1917年 京都市生まれ
1935年 京都市立美術工芸学校図案科卒業
1941年 文展初入選
1949年 日展特選賞受賞
1960年 第3回日展『京都』出品菊花賞
1960年 菊水鉾水引
1980年 日本の染織展 ベルリン国立美術館他3巡回展
1981年 毎日新聞社主催 誠意職の世界西独帰朝記念展
1984年 『VILLA TIVOL ?』祗園祭長刀鉾寄進
1990年 文化の源流を染める 皆川泰蔵展開催
(麻布美術工芸館主催)
1991年 世界を染める皆川泰蔵展開催(朝日新聞社主催)
1992年 皆川泰蔵染織展開催(京都府企画)
1993年 勲四等瑞宝章受賞
1994年 第4回清流展『琉球の美・首里城』出品
2005年 死去 享年87歳
[お着物]
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
八掛の色:浅黄色
[帯]
絹100%
長さ約3.64m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
身丈(背より) | 150cm (適応身長155cm~145cm) (3尺9寸6分) |
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裄丈 | 64cm(1尺6寸9分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 47cm(1尺2寸4分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 29.5cm(7寸8分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71cm(1尺8寸7分) 袖巾35cm(9寸2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン お茶席、お稽古、街着、行楽、観劇など幅広く。
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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