商品番号:1531803
(税込)
草木の色を映し、蚕のつむいだ命の糸に、人の心が加わって…
こんなにもやわらかな表情の帯に仕上がりました。
今回ご紹介のお品は、手織機のみを数十台所有されている
伊那紬の工房、信州伊那谷【久保田織染】の織り上げた九寸名古屋帯のご紹介です。
【仕入れ担当 吉岡より】
ふっくらとしなやかな、伊那の手織り紬ならではの風合いと
カジュアルシーンに重宝頂けるシンプルなお柄に惹かれて
仕入れてまいりました!
無地に近いデザインでありながら、
色の濃淡と素材の質感による表現で、本当に奥行きのある表情。
はやりすたりもなく、ご年齢も問いませんので永くお締め頂けます!
紬の着物や御召などのカジュアル着物にあわせて
彩りで楽しむカジュアルコーディネートにお薦めです。
地元の特産品づくりは、地元にある素材と技を生かして、
現代に通用するものをつくる―
匠のそんな思いがつまったお品。
伊那紬の素晴らしい風合いをこの機会にぜひお楽しみ下さい。
【色・柄】
吟味された玉糸、真綿からの手紡糸など、
丹念に撚り合わせた様々な形状の国産の絹糸を、
豊富な草木の樹皮や幹材から煎じ出した染液につけ、
様々な媒染材を使って多彩な色を引き出し、
高機にて、1本1本丹精込めて手織する…
さらにこちらの御品には、絹のダイヤモンドともいわれる、
たいへんに希少な『天蚕糸(てんさんし)』が使用されております。
軽くてやわらかく、ほっこりとした風合い。
シックな黒茶色をベースに織り成す、表情豊かな意匠。
お太鼓にはほんのりと赤を加えた霞柄に合わせて天蚕糸が、
スッと白く輝くアクセントとして織り込まれています。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【 伊那紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
※信州紬(上田紬・飯田紬・松本紬など
県内の様々な紬を一括しての指定)
『飯田紬(いいだつむぎ)』や『上田紬』とならぶ
長野県で生産されている信州紬の1つ。
2匹の蚕が一緒に作る玉繭(たままゆ)の糸、
絹糸腺(けんしせん・絹糸の元となる液状絹を
生成、分泌する器官)を酸で溶かした
天蚕糸(てぐすいと)という白色透明の糸、
繭を煮込んで手で引き延ばした真綿などを使用。
自然の染料で染めた、草木染めの色が美しい
糸を高機(たかはた)を使って手織する。
1970年代には県内に120軒ほどの伊那紬の
生産工房があったが、現在は1910年創業の
久保田織染工業が唯一の製造元である。
絹100% 長さ約3.7m(お仕立て上り)
お太鼓柄
※開き仕立て(裏地なし)
経済産業大臣指定伝統的工芸品証紙
長野県安曇野市穂高天蚕糸 産地証明の証紙がついております。
久保田織染工業株式会社謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご年代は問いません
◆着用シーン お食事会、お稽古事、街着、ランチなど
◆あわせる着物 紬、御召、綿きものなど
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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