商品番号:1531409
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【 仕入れ担当 田渕より 】
年々過度な減少傾向にある、良き大島紬。
その中でも本藍を用いた大島紬は本当に極わずかなもの。
希少な愛加那絣の奄美大島紬をご紹介致します。
藍の芳醇な色彩と、
繊細な絣くくりから生まれる純白の絣とのコントラストは
ここ数年見かけた中でも群を抜いて美しい仕上がり…
傑作の意匠美をぜひともご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
引き込まれるような深みのある藍色。
『青は藍より生まれし藍より青し』
その言葉通り、幾重にも藍染を重ね染め上げた濃紺色。
その地一面に7マルキカタス式絣にて
伝統の龍郷文様が織り描かれました。
時を刻むごとに更なる輝きを増すその青々とした美しさは、
生命ある藍だからこそでしょう。
化学染料には無い、冴えざえとした色の感動を伝えてくれます。
正当な日本文化を受け継いだ藍染だけが「正藍染・本藍染」と呼ばれます。
天然灰汁発酵建(てんねんあくはっこうだて)で化学染料を一切使わない、
人と環境にやさしく寄り添う染料…
藍窯に付けて、水で流し、干す。
何度も何度もその工程を繰り返しやっと定着する藍の色素。
日本の、藍は歳月を経て、藍より青い美しい色となります。
出藍の誉れの言葉のごとく、元の藍より青くなる本物の藍。
日本美の源流ともいえる「藍」を感じ取ってください。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
仕付け糸もついたままの美品でお手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
※藍はその特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
藍止め加工をいたしましても、藍が落ち着くまでに汗や摩擦で
色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
【 愛加那について 】
愛加那とは、奄美大島の竜郷村に生まれ、西郷隆盛の妻となった人物の名です。
その愛加那はとても機織りが上手で自ら家族の着物を織り、
特に小中柄と縞柄を愛用していたとのこと。
その色柄を様々な資料を参考として復元したのが「愛加那絣」です。
愛加那(1837~1902年)
本名、龍愛子。
奄美大島の竜卿村に生まれた愛加奈は23才の時に
西郷隆盛と結婚し島妻(アンゴ)として三年二ヶ月の間、島で暮らし、
一男・一女をもうけ六十五才でこの世を去りました。
愛加奈自身も毎日機に座り、いつかはくるべき別離の日を思いながら
ひたすらに紬を織り続けたと言われております。
【 大島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
大島紬は独特の絣使い(細い点)と先染め、製法等限られた
条件の中で約84種類があり、染色別が6種類、糸の配列による
組織別14種類をかけ合わせて作る
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:藍色
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
身丈(背より) | 163cm (適応身長168cm~158cm) (4尺3寸0分) |
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裄丈 | 69cm(1尺8寸2分) |
袖巾 | 35cm(0尺9寸2分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71cm(1尺8寸7分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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