商品番号:1529386
【 仕入れ担当 中村より 】
西陣の名機屋【杉村】。
あの渡文、帯屋捨松などと並び、
おしゃれ帯にかけてはプロ好みの帯を作る機屋さんです。
ご家族で今も大事に、
お一つお一つ丁寧に創作され続けてらっしゃいます。
今回ご紹介いたしますのは、
完全新作の手織りの八寸でございます。
素材からこだわり製織された逸品帯。
シンプルながら其処ここにはない存在感を放っております。
お着物通の方へおすすめさせていただきます。
ふんわりと軽い、それでいて締めやすい、
西陣の匠がこだわり抜いて創作された一条、
ぜひお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
素材はアタカス紬と座繰り玉糸が使用されています。
昔ながらの手作業にて数個の繭から一気に引き、撚って作られた糸を使用した、特選のお品となっております。
希少性の高い手引き糸を特殊な撚糸方法に依って、
独特の張りとシャリ感のある地風に仕上げられた一品…
平廻し座繰機で糸繰りされる、大変手間のかかる糸。
さらに…その糸を織り上げる際にも高い技術が必要になってまいります。
太さにばらつきのある糸を用いておりますので、味わいある節が生まれるのですが、
糸が均一な太さではないため、機にかけると絡まりやすく、丹念に直しながら
織すすめなければならないため、大変な手間ひまがかかります。
手仕事ゆえのぬくもり溢れる風合い…
一度その地に触れていただければ、すぐにわかる上質の風情。
よき糸で織り上げられたことが伝わってくる仕上がりでございます
自然な白茶色を基調にして、
お太鼓部分には太糸をたっぷりと織り込んで
真綿の風合いが存分に堪能いただける仕上がりです。
【 アタカスシルクについて 】
生産量が大変少ないアタカスシルク。
アタカスは日本名を「与那国蚕」と呼び、
成虫は世界最大の蛾として有名。
アタカスの製糸の歴史は浅く、
近年までは糸を紡ぐことは不可能とさえされてきた。
ジャカルタの王室の要請により日本の技術者が派遣され、
製糸が可能になった。
糸にごくごく小さな無数の穴がありますので温度調整に優れ、
軽くて、やわらかくて、温かい素材。
吸湿性、保温性、紫外線防止性もある、まさに人に優しい素材として知られている。
【 杉村織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.1130
1836年(天保7年)創業
渡文、帯屋捨松などと並ぶ、
通好みの帯を作る西陣の機屋。
江戸末期創業の帯屋で、縦糸や緯糸を波打たせ、
自由な発想で織られる「すくい織り」や、インドネシアの
染織布バティックを緯糸として織り込んだ「裂れ織り」など、
手織の技を駆使して次々に新しい商品を発表している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100% 長さ約3.65m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.1130 杉村織物謹製
お太鼓柄
杉村織物のオリジナル証紙、西陣手織帯の証紙がついております。
◆最適な着用時期 9月~翌5月(秋単衣~袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン お茶席、カジュアルなパーティー、お食事会、観劇、コンサートなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物
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