商品番号:1527849
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
今はなき西陣の逸品機屋【 坂下織物 】の
手織すくい織による洒落袋帯のご紹介です。
一昔前には超がつく高額品だったお品。
坂下織物が廃業してから長らく時間が立ちますが
本品は状態もよく、また坂下の帯の中でも数が少ない
洒落袋帯でございます。
紬ベースの金糸が用いられていないお品ですので、
洒落訪問着や小紋、織のお着物などにあわせて
カジュアルスタイルに重宝していただける事でしょう。
【 お色柄 】
薄手に織り上げられた、よろけた地風のすくい織による
濃い黄朽葉色の帯地に、茶系の濃淡の糸でイカットのような
抽象紋が織りだされております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 坂下織物について 】
西陣織工業組合所属時の
西陣織工業組合証紙はNo.888
※廃業
すくい織や綴れ織、唐織などの手織の
高級西陣帯を製織していた名門。
綴れ組織の地に唐織にてお柄を表現した
「御門綴」や王道の錦地の唐織の
「錦繍綴唐織」など、華やかな礼装帯から
真綿紬、すくい、蘇州刺繍などでお柄を
表現した工芸洒落帯などがある。
すでに廃業してからかなり時間が経過しているため
その創作品はほぼ流通していない。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%
長さ約4.35m
西陣織工業組合証紙No888 坂下織物謹製
耳の縫製:袋縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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