商品番号:1521133
緻密かつ繊細な作業、織り手の物づくりへのこだわりによって生まれる逸品。
かの人間国宝、故・細見華岳(ほそみかがく)氏のご子息であり、
父の華岳氏亡き後、細見綴織工房を受け継がれた細見巧氏による、
爪織り綴れ八寸帯をご紹介いたします。
【仕入れ担当 吉岡より】
ご存知の方も多くおられることでしょう…
希少な作品の入荷が叶いました!
製作数も大変少なく、室町の問屋を回っていても滅多と出会わない工芸品です!
心を込めてお届けいたします!
ぜひともお見逃しなきようにお願いいたします!
【色・柄】
ごく淡いアイボリーを基調とした帯地。
お太鼓と前柄の間は、地色を淡い白鼠色に織り分け、
意匠には幾何学的な「景祥」と銘打たれた柄が織り成されました。
平面的なようでいて奥行きを感じ…
出すぎず控えめに、しかしゆるぎない格調はそのままに…
一見シンプルに見えながらも かなりの手間暇がかけられた作品です。
「日に寸、五日に寸、十日に寸」と言われる気の遠くなるほどの日数と過程。
わずかづつ完成されてゆく、美への情熱がこめられた爪掻本綴。
名匠の熟練の技と美へのこだわりを感じ取っていただければ幸いです。
めったとない名匠のひと品です。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【爪掻き本綴れ織について】
「爪で織る錦」と称される綴織は色糸を巻き込んだ小さな“杼(ひ)”を用いて
経糸の間を、文字どおり綴り分けて文様を表す織物です。
純粋なる手織り爪織り本綴れにしかつけられることのない、紫証紙。
織り手さんの高齢化により、今後ますますその希少価値は上がっていきます。
本綴れの織リ手さんは、常に指の爪先にヤスリをあて、
その爪を、文字通り「ノコギリの歯のように」刻んでおきます。
通常文様を織る際には、図案(下絵)を経糸の下に挿し込んで透かし見つつ、
経糸を杼(ひ)ですくい緯糸を越して織り込んでいきます。
そしてノコギリの歯のように刻んだその爪で、緯糸を一本一本掻き寄せ、
織り手さんの感性によって織り込んでいき、筋立て(すいたて)という櫛で織り固めるのです。
織機が自動的に、その列に入る経糸をひきあげてくれるのではなく、
いちいち一色ずつ、下絵を見ながら手作業にて織り込んでゆく作業になるのです。
【細見巧氏について】
細見巧氏は、父・華岳氏より爪掻本綴のすべての技法を継承し、
次期「綴織」の人間国宝…と噂されるほどの名匠です。
【 細見 巧(ほそみ たくみ) 】
1952年 兵庫県に生まれる
1977年 京都市立芸術大学卒業
1993年 日本工芸会正会員に認定される
1997年 日本伝統工芸染織展にて東京都教育委員会賞を受賞
1999年 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞を受賞
2001年 日本伝統工芸染織展にて北國新聞社賞を受賞
銀座和光にて「うすはたの会」展出品
2005年 イギリスロンドンにて「うすはたの会」出品
日本工芸会正会員 京都工芸美術作家協会会員
絹100% 長さ約3.6m(仕立てあがり時)
西陣織工業組合証紙No.1755 細見綴織工房 細見巧作
◇お太鼓柄
◆最適な着用時期 7~8月以外(袷・単衣の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、式典など
◆あわせる着物 黒留袖、色留袖、訪問着、付下げ、色無地
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