【工芸キモノ　野口】 特選本手加工友禅九寸名古屋帯 「菊萩流水御所解」 見惚れる、透明感ある表情… “らしさ”がある一条、これぞ本物の魅力。

【　仕入れ担当　田渕より　】
粛然たる意匠…
現代的な解釈によって今に生かす…

京都市有形文化財に指定される野口家。
京町家の、しん、と静まりゆく空間に、
ひとつひとつが心揺さぶる、珠玉の帯たち…

「やっぱり野口さん」「いつかは野口さん」
そんなお言葉も耳に入るようになりました。
本品の表現もまた、やはり秀逸。
人気の高い御所解意匠の極上品を特別に仕入れてまいりました。

これまでは黒地の作品のご紹介が多かったのですが…
今回は希少な白地の作品。

白いシルクのキャンバスに、藍色の濃淡色が清く澄み渡る…
うっとりと見惚れる、透明感のある表情が本当に魅力的。
まずはどうぞじっくりとご覧くださいませ。


【　お色柄　】
生地にこだわり、技にこだわり、意匠にこだわり…
豊かなシボ感が心地よい、鬼しぼ濱ちりめん地。

その地はすっきりと清らかな印象の珍しい白地。
厳選された地は、じわりと染み込んむ染めつきの良さを実感させてくれます。

白地に映える藍色の意匠は繊細なタッチにて
風雅な正統派古典の御所解意匠が染め描かれました。

深い菊葉の苔色、お柄を縁取る金駒刺繍、引き締める差し色の刺繍。
全てが調和し、根本を流れる流水の音が聞こえるほどの意匠美…

二百八十年を超える長きにわたり染め一筋に歩み、
今なおきもの好きの憧れであり続ける野口の作品。
愛し、愛され続ける、本物の魅力。
さりげない帯姿に…

確実に存在する、ヨキモノの風格。
色無地から付下げ、小紋、織りのおきものにまで。

合わせるおきものの幅も広く、本当に様々なお席にお楽しみいただけます。

【　工芸キモノ野口について　】
1733年（享保18年）創業

初代金谷安部兵衛が京・油小路四条上ルにて
呉服商を創業したのがはじまり。
当代で8代目を迎えた長い時間を染めひと筋に
歩んできた京友禅の老舗。

型友禅、糸目友禅、絞り、刺繍などの
技法を主としたモノづくりを続けている。

【　京友禅について　】
経済産業大臣指定伝統的工芸品（1976年6月2日指定）
京都府知事指定伝統工芸品

京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅（京友禅、加賀友禅、
江戸（東京）友禅）の1つ。

「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。

明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。

量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月（1976年）には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。

バイヤー
田渕 健太

080-1503-2255

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