【 仕入れ担当 戸髙より 】
西陣において唐織の代名詞を獲得し、洗練された匠の技により、
数え切れない名品を生み出してまいりました【 藤原織物 】。
既に廃業されており、今後の織り上げはございません。
今後ますますお見掛けする機会の減ってしまう作品のため、
良柄を選んで頂ける間にご紹介したく、入荷したものです。
安定の古典柄を、確かな技術で織り上げたその袋帯は
フォーマルのお席に万能に結んでいただける帯として、
きっと重宝頂けることでしょう。
キリッとシックな地色に多彩で華やかなお柄が映える印象の帯ですので
訪問着や付下げ、色無地との相性は抜群でございます。
この機会に目に留まりましたらお早めにどうぞ。
【 お色柄 】
銘[ 紘飾彩映文 ]
しっとりとした絹地に広がる、極上の織美…
フォーマルシーンに、気品満ちる華やぎの一本を。
織りの本場西陣においても随一の唐織技術を持つ名門中の名門でございます。
密に織られた、実にしなやかな黒金の引箔の地。
その地を背景に実に細やかな織表現にて、
多彩による飾り紐と金箔の流線があやなす
幾何文が6通にわたり配されました。
モダンながらも奇をてらわず格調と雅やかさを感じさせる
不思議な意匠です。
【 藤原について 】
西陣織工業組合所属時の
西陣織工業組合証紙はNo.107
※2021年廃業。
菱形に「藤」の文字のロゴを使用。
嘉永年間創業の西陣の老舗機屋。
は主に礼装用の唐織や引き箔、駒箔の格調ある文様の
振袖や留袖用の礼装袋帯の制作を得意とする。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹85%(金属糸15%) 長さ4.35m
西陣織工業組合証紙No.107 藤原謹製
耳の縫製:袋縫い ※おすすめ帯芯:綿芯「松」
柄付け:六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 初釜などの格高いお茶席、披露宴、式典、パーティーなど。
◆あわせる着物 振袖、留袖、訪問着、付下げ、色無地
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