【 仕入れ担当 中村より 】
70年以上もの永い歴史を持ち、
多様な染の技術を現代社会に馴染むセンスで表現しております…。
京友禅の中でも随一の名門より、
慶事をお楽しみになられる方の付け下げをご紹介致します。
実に繊細な京友禅の美。
一挿し一挿し気が遠くなるほどに細やかに染色し、
流水は実に繊細なぼかし染めによって表現して…
熟練の職人ならではの、ハイクラス友禅の仕事ぶりがここにございます。
お集まりのお席でもひときわ目を惹きつける存在感と、
最高クラスの魅力を必ずやご堪能いただけます。
仰々しさをきらう大人の社交着として。
袋帯にも名古屋帯にも、お好みに合わせてお楽しみいただける、
名匠の感性に富んだ一枚でございます。
染めの仕上がり、着姿の存在感、まず間違いございません。
どうぞこの機会をお見逃しなさいませんよう。
【 お色柄 】
しなやかで程よくシボを持ち、地厚な丹後ちりめんの地。
一度触れるとその上質さの虜になることでしょう。
エレガントに社交着の格を上げてくれるような京紫色を地の基調にして、
衣裳には雪持ちの松竹梅にかやぶき門を染め上げました。
松竹梅は一色ではなく、赤や、青、緑など、
その色彩は幾つにも重なり合って、
独特で見劣りしない表情を浮かべ…。
穏やかな色調で描かれたかやぶき門は
ただそこにあるだけなのに立派と思わせるセンスを持ち合わせて。
金銀彩のあしらいも品格を表すには十分なほど発光し、
上品な華やぎを演出する、実に味わい深く仕上げられております。
統一された色調、一切の無駄を省いたハイセンスな構図…
そのすべてが計算し尽された、満ち溢れる逸品の風格。
見るものの心を奪うおきものとは、
きっとこのようなおきもののことをいうのでしょう。
一目でその上質さを感じていただけることと思います。
表裏を見間違うほどのしっかりとした染め通りは、
名門と称される自信の染め味を見事に魅せ付けております。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
たち切り身丈約190cm 内巾約36.5cm(最大裄丈約69cm)
白生地には、浜ちりめん地を用いております。
◆最適な着用時期 12月~翌年2月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、パーティー、コンサート、お食事会、お付き添いなど
◆あわせる帯 袋帯、格のある名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+14,300円(税込)
この商品を見た人はこんな商品も見ています