【シルバーウィークSALE】 【びんがた工房くんや　宜保聡】 本場琉球紅型九寸名古屋帯 ＜丹後ちりめん・紋意匠地＞ 「幾何学間道」 鮮やかに映える彩り… 気鋭の若手作家によるモダン紅型！

【仕入れ担当　吉岡より】
琉球紅型に新たな感覚を込める気鋭の作家による作品をご紹介いたします！

モダンな配色と洒落た構図が特徴で、
他の作品には無いデザインが魅力的…

琉球絣や久米島の紬、花織といった南国の織物にもよく似合いますし、
色無地や小紋などのやわらかものから大島や結城など、
手仕事のお着物にもよく似合うことでしょう。

ぜひお手元にてご堪能下さいませ！


【色・柄】
今回ご紹介いたしますのは、丹後ちりめんの紋意匠地を用いた作品です。
一面に「市松」の地模様を浮かべ、
角度によって地紋の浮き沈みと光沢感が感じられます。

地色は穏やかな梅鼠色を基調にして、
モダンアートのような「幾何学間道」を描き出しました。
地色に映える色使いが目を引く紅型ならではの彩りをお楽しみ頂けることでしょう。

未来につづく紅型づくりの伝統を守るその心と、
若く軽やかなセンスの良さを存分にお楽しみ下さい。

末長くご愛用いただける方にお届けさせていただきます。
どうぞお見逃し無く！


【宜保聡氏について】
厳しい徒弟制度をひく紅型作家群の作品とはひと味違う軽やかな作風。
紅型に魅入られて、そこに人生を踏み出した宜保聡氏。
期待の若手紅型作家として知られる方のお品です。

南国の空気に溶けこむような彩りの鮮やかさと若い感性で表現された美。

昔ながらの紅型の技法をそのままに守りつつ、古典だけにとらわれずに
自分のセンスを信じて創作された数々の作品は、
じわりじわりとファンを増やしています。

2005年7月プレジデント社から発売された「七緒」という雑誌に、
宜保聡さんのことが紹介されております。
もともとダンススタジオであった広い室内を工房として、
海からの風とゆったりと流れる時間とともに創作される紅型がそこに紹介されておりました。

宜保氏は会社勤めをしていた当時、県工芸指導所の展示会に足を運び、
そこで見た紅型作品に感銘を受けて創作を始めたそうです。

大きな工房とは違って、道具づくりから図案のデザイン、型彫り、染めまで、
全ての工程をほぼ一人で行わなければなりません。

ひとつひとつの工程に集中力と根気が必要とされる紅型…
そうして生まれた美しさは、他の紅型作家の方々の作品にも決してひけをとりません。

【　琉球紅型について　】
経済大臣指定伝統的工芸品（1984年5月31日指定）

早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。

「紅型（びんがた）」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附（カタチキ）」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。

琉球紅型には下記の種類がある
紅型：「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附（カタチキ）と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。

藍型：藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧（えーうぶるー）などに分類される。
型紙は染地（線彫り）型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。

筒描き：糊引（ヌイビチ）と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。