【 仕入れ担当 中村より 】
悠久の時の中で数々の名品を生み出してまいりました西陣の、
その中でも多くの方から大変な人気を誇る【 となみ織物 】。
有名キモノ雑誌でも毎号のように作品が紹介されておりますので、
ご存知の方も多くいらっしゃるかもしれません。
その誕生は大正8年7月、組紐屋から織物屋へ発展を遂げ、
数々の方を魅了する帯製作に取り組んでまいりました。
日本の伝統産業を担うものとしての責任と誇り、
そして時代の新しい美しさを追求した「モノづくり」をコンセプトに
今や西陣を代表する織屋となっております。
この度ご紹介致します袋帯は多少の難はございますが、
普段使いするには特に問題ございません。
流行り廃りないデザインで、訪問着や付下、色無地、
小紋などのお着物とのコーディネートで
モダンな帯姿をお楽しみいただける事でしょう。
お目に留まりましたらこの機会をお見逃しなく。
【 お色柄 】
清華な紺碧色を基調に地を成しまして
シボのような地紋を浮かべた、しなやかで密な織りくちの帯地。
お柄には淑やかに伸びる唐草の文様を白と紫をベースに織描き、
箔のふち取りを成された黒い雪輪が散りばめられました。
統一された色彩のコントラストと大胆な意匠構成が、
華やぎを感じさせる仕上がり。
構図・色彩・お柄。随所に感じられる高いデザイン性。
どこの機屋さんにでもできる物ではございません。
和のお柄を組み合わせつつ、洗練された表情の袋帯です。
【 商品の状態 】
一部、縦に織りキズが入っておりますが、
締めた際には隠れるため目立つことはございません。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【 となみ織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.452
1919年(大正8年)創業
嘉永3年(1850年)、初代礪波宗介が富山県砺波より
組紐師として入洛し創業。後、京都御所の御用となり、
組紐屋から織物へ発展、現在では西陣有数の
帯メーカーのひとつとなった。
日本の伝統産業を担うものとしての責任と誇りを持ち、
時代の新しい美しさを追求したモノづくりを続けている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の
登録商標である。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
柄付け:六通柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる着物 訪問着、付下、色無地、小紋
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