【 仕入れ担当 中村より 】
伝統、そして革新。
山口家に受け継がれる魂と技に、
新たな現代性を加えた山口弘躬氏の袋帯をご紹介いたします。
ご存知、山口伊太郎・安次郎・成三郎、織りの巨匠三兄弟。
成三郎氏の次男にあたられるのが、織匠やまぐち・山口弘躬氏でございます。
連綿と受け継がれる西陣の織り技…
その価値はきっとひと目でお分かりいただけましょう。
その上、他の機屋さんでは真似できない、意匠センスのすばらしさ。
こういった珍しいお柄ゆきも、芯に、揺るぎない感性があってこそのもの。
伝統に習いつつも、伺わせる創作性の高さをご覧いただきたく存じます。
【 色柄 】
お品には「四季果実文」と名づけられました。
しなやかに織り上げられた薄手のキメ細かな鼠灰色の地に、
たわわに実る四季の果実の意匠。
その間を胡蝶や蜂が飛び回っております。
苺に林檎、蜜柑、花梨…
唐織の立体感をもって、ふっくらと表された様々な果実。
上品な彩りに格高い気品さ漂わせる逸品でございます。
唐織の豊かな織りあがり…
弘躬氏らしさを感じさせる逸品でございます。
さりげない装いに一格上の帯姿を作り上げます。
裏地には千羽鶴が連なる、こちらもこだわりの織り上がり。
京の名門として知られる織りどころですので、品質に関してもまず間違いがございません。
【 商品の状態 】
うっすらと締め跡がございます。
お届け前にプレス加工をサービスいたします。お届けまで1週間前後頂戴いたします。)
【 唐織 】
唐織は、京都の西陣を代表する伝統的な絹織物。
江戸時代の極めて装飾性の高い美術織物がその源流です。
装飾目的としては、舞楽の装束や神社の戸帳・神輿の飾裂などに用いられました。
【 山口美術織物について 】
京都の唐織メーカー
1992年(平成4年)創立
もともと帯地の製織が専門だったが、能衣装や
打掛も手がけており、最近ではきもの地も制作している。
【 沿革 】
1992年 京都市中京区で会社設立
1996年 伊勢神宮にて平和と五穀豊穣を願って
意匠された几帳「天恵日輪豊穣文」
「天恵月煌豊穣文」と卓飾を奉納
1997年 東京霞ヶ関 旧華族会館において
第一回紫雲会同人会作品展を主催
唐織きもの「唐織御衣」を発表
1998年 アールヌーボーの巨匠エミール・ガレや
ドーム兄弟など当社所蔵のコレクションから
唐織・友禅染などに昇華した作品集
「アールヌーボーコレクション」を発表
2000年 東映創立五十周年記念作品
『千年の恋 ひかる源氏物語』において
十二単や束帯など平安王朝期の衣裳を復刻
映画衣裳・キャンペーンの着物を製作協力する
2002年 京都東山の鷲峰山高台寺創建400周年記念事業の一環として、
高台寺とその塔頭圓得院所蔵の宝物『秀吉の陣羽織』や
『北政所ねねの小袖』数点の復元製作を依頼され、
京都国立博物館、高台寺「掌」美術館など
各博物館のご協力のもと、陣羽織製作のためだけに
発注された特別製の手機織り機にて着手
2003~2005年
フジテレビドラマ『大奥』シリーズの衣裳を製作
衣裳監修・協力
2003年 1年の歳月をかけ完成した『北政所ねねの小袖』復元三点を奉納
2006年 4年の歳月をかけ完成した『秀吉の鳥獣文様陣羽織』復元綴織を
奉納する
劇場版『大奥 絢燗きもの図鑑』発行
2007年 舞台『大奥』の衣裳を製作
2008年正月映画『茶々』の時代衣裳を製作
2008年 正月映画『母べぇ』の映画キャンペーンのきものを製作。
11月公開の『まぼろしの邪馬台国』女王・ヒミコの衣裳を製作
2010年 舞台『大奥』の衣裳を製作協力する
2011年 舞台『大奥 第一章』の衣裳を製作協力
2012年 御寺泉涌寺別院雲龍院「春の特別拝観」にて『大奥衣装展を開催』
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お付き添いなど
◆あわせる着物 訪問着、色無地、付下げ、格のある小紋
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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