【 仕入れ担当 中村より 】
重要無形文化財指定技術使用、【 地機(じばた) 】にて
織り上げられた本場結城紬をご紹介いたします。
しかも本品は大変な技術が必要となる120山亀甲の…
更に上をゆく【 160山亀甲細工 】によるお品。
お手元に届きましたら、まずはその重さをご確認くださいませ。
単衣仕立てのため裏物の重さの影響が少なく、
本結城本来の軽さを感じていただけます。
一幅に織り出す亀甲絣や蚊絣の数を『 ○山亀甲 』と
一般的に呼びますが、良くお見かけする80山亀甲の絣糸を
染めることさえも実は容易なことではなく、次ぐ100山亀甲、
さらに今回ご紹介の本品のような160山亀甲ともなりますと、
亀甲細工の大きさも本当に小さく、糸も必然的に細くなって
参りますので、糸を紡ぐ際にも、また絣を括る際にも
並々ならぬ集中と手間ひまがかかります。
細やかな絣をしっかりとあわせて織り上げる技術はもとより、
160山の絣表現を可能にする糸づくりも至難の技。
高齢化の波を受け、糸を紡げる職人が激減し、今では
亀甲が細かくなればなるほど織り上げ数は反比例して
数が少なく、ご紹介も中々かないません。
工芸品クラス、コレクター、結城紬ファンに
ぜひともご覧いただきたいお品でございます。
【 お色柄 】
ふうわりと軽い地風の
芥子色の真綿紬地に、ごくごく繊細な160山の
亀甲絣にて、華文が飛び柄で織りだされております。
【 商品の状態 】
やや使用感はございますが、中古品としては
おおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 地機(居坐機:いざりばた)について 】
結城紬に使用する地機は、織る人が織機の一部となる
最古の織機。たて糸を人の腰に固定して糸の張り具合を
調整するため、無理な張力をかけることなく、糸に優しく
手つむぎ糸を織るのに最適のしくみである。
よこ糸を織る時は、両足を伸ばし腰をつってたて糸を張り、
大きな刀杼で打ち込む。
小手先ではなく、全身を使っての製織となるため
製織する職人への負担が大きい。
【 本場結城紬について 】
1953年(昭和28年)平織と縮織が茨城県無形文化財に指定
1956年(昭和31年)国の重要無形文化財として総合指定
2010年 ユネスコ無形文化遺産への登録認定
国が重要無形文化財として総合指定した技術は、
以下の3つの工程が指定の要件である。
糸つむぎ:使用する糸は全て真綿より
手つむぎしたものとし強撚糸を使用しないこと
絣くびり:絣模様を付ける場合は手くびりによること
織り:地機(じばた)で織ること
の三つ
以上の3要件のすべてを満たさない場合は重要無形文化財とは
みなされないが、「本場結城紬」であることには相違ない。
(「本場結城紬」は元々は高機で織られたものにも適用される
商標である)。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆居敷当てなし・背伏せあり
【 付属証紙 】
本場結城紬技術保存会・重要無形文化財指定の証紙(旧証紙)
本場結城紬卸商協同組合・重要無形文化財指定の証紙
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
---|---|
裄丈 | 64.5cm(1尺7寸0分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24cm(6寸3分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm(1尺8寸0分) 袖巾34cm(9寸0分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 9月~10月前半、5月~6月前半の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています