【 仕入れ担当 中村より 】
今はなき名門【 北尾織物匠 】…。
百貨店などでもお取り扱いされていた西陣の名門織屋でございます。
残念なことに2016年に機をたたまれましたが、
帯の世界に詳しい方にとって「北尾の帯」は、
憧れの的だったとも言えるものでしょう。
世代を超えてお締めいただける丁寧な丁寧な織りと、
京の老舗らしい洗練された意匠の美の世界を、存分に感じとっていただける
逸品と呼ぶにふさわしい一条を織り上げてまいりました。
また、北尾織物匠は一流どころにしか作品を譲らないことで知られております。
そのため、室町界隈の業者間でも取り扱いのあるところはほんの一握り。
作品が一般的に幅広く流通することはほとんどございません。
本品は北尾さんが辞められる前に問屋さんが仕入れ、
後世に残すために大切に保管してきたお品でございます。
慶賀のはなやぎにふさわしい素晴らし袋帯…
稀少な北尾さんの一条をお選びください。
【 お色柄 】
銘[ 錦繍清薫菊牡丹文 ]
密な織り口による、ごくしなやかな帯地は深い黒の錦。
六通の柄取りにて、地色との冴え有る彩りのコントラストで浮かび上がる
水色の梅を抱いた松、朱濃淡の牡丹の花と蕾、そして緑の葉といそしむ小鳥。
さらには上記と同色の楓を抱いた松に
朱濃淡の菊花と緑の葉 そして舞う胡蝶の意匠。
そにあいまには白の桜のはなびらが舞い降り、
この意匠力はやはり 北尾ならでは。
意匠デザインにはじまって、何十もの工程を経て織り上げられた一本です。
各工程において、高度な技術と豊富な知識を持つ熟練した職人が
思いを込めて創作した作品です。
絹85% 金属糸風芯糸(綿、ポリエステル、和紙)15%
長さ4.35m
西陣織工業組合 証紙No7 北尾織物匠謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、パーティー、お付き添い、初釜、観劇 など
◆あわせる着物 黒留袖、色留袖、訪問着、付下、紋付き色無地 など
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