商品番号:1471902
【 仕入れ担当 中村より 】
これが加賀友禅と世に知らしめるために生み出されたかのような美しい傑作を仕入れて参りました。
新進気鋭の若手作家さん、志々目哲也氏の訪問着のご紹介でございます。
かの二代由水十久氏のお弟子さんでもいらっしゃいます。
現在いらっしゃる加賀友禅作家さんの中で唯一の30代の作家さんだとか…
その感性は新しく、それでいて伝統を大切にしていることが作品から伝わってきます。
今回ご紹介の一枚はなんとかの加藤改石の本場牛首紬を生地に使用した希少品。
本品のような節感の強い生地に、
繊細な意匠を表現することは非常に難しく高い技術が必要となります。
由水氏の元で身に付けたその技はやはり見事なもの。
寸分の狂いない美しい筆致で意匠が描き出されております。
氏の作品は市場に出回っている数も少なく、今後のご紹介はいつになるかわかりません…。
バイヤーが自信を持って本気でおすすめさせていただきます。
どうぞお見逃し無く!
【 色柄 】
贅沢にも加藤機業場の紬地を白生地に使用した一枚。
素材感たっぷりの、素朴でしっかりとした牛首独持の風合い。
通常の縮緬地とは違い、紬地に描き出すためには高い技術と根気が必要とされます。
節感の強い生地には染料溜りなどができやすく、難しいものです。
「屋島想」と名付けられた意匠を描きました。
その意匠によって技法をいくつも使い分ける、こだわりの感じられる一枚に仕上がりました。
【 志々目哲也について 】
巨匠 二代由水十久氏に師事。
現在加賀友禅作家として最年少の新進気鋭の作家さんです。
2017年に独立する以前から数々の賞を受賞されております。
由水十久氏から継承した精密な糸目に加えて、型にとらわれない自由な発想で加賀友禅に新たな風を吹き込んでいらっしゃいます。
プロフィール
1985年 石川県珠洲市生まれ
2006年 由水十久工房入門 二代由水十久氏に師事
2009年 伝統加賀友禅工芸展 新人賞
2012年 伝統加賀友禅工芸展 金賞 石川県立美術館所蔵
2016年 加賀友禅新作競技会 伝統工芸品産業振興協会賞
2017年 独立
2018年 KIMONOプロジェクトイマジンワンワールド ナミビア共和国製作
2019年 伝統加賀友禅工芸展 金賞
【 加藤改石の牛首紬について 】
近年、加藤機業場の作品を見かけることは本当に希少となってきました…
黄綬褒章受賞の牛首紬加藤機業場の「石」の文字。
ごく限られた問屋にしか生地が納められませんので、
「石」マークのついたお品は、それだけで大変な価値がございます。
第二次世界大戦以後次々と廃業していくなかにあって、
ただひとり残り、糸作りを続けた加藤志ゆん氏。そのご子息、加藤改石氏の紬地で御座います。
糸作りから織り上げるまで、全ての工程は手作業…
通常一度に一疋(二反分)織る際には、一週間かかりますので、
月産では十数点しか織り上げることができません。また、取扱いルートが
きっちりと決まっており、ごく限られた問屋にしか生地が納められませんので、
「石」マークのついたお品は、それだけで大変な価値がございます。
経緯(たてよこ)に100%の手座繰り糸を使っているだけあって、
その風合いは本当に素晴らしいもの。丁寧な手織りのお品ですので、
そのしなやかな風合いと丈夫な生地質は、この先も何十年と変わることなく
御召になる方のお手元でご愛用頂ける上質の証でございます。
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
絹100%
たち切り身丈182cm 内巾37.5cm(裄丈71cmまで)
経済大臣指定伝統的工芸品の証紙、加賀染振興協会の証紙がついております。
白生地には、加藤機業場 加藤改石の牛首紬地を用いております。
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルパーティー、お食事、観劇など。
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解地入れ6,050円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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