商品番号:1555764
(税込)
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【仕入れ担当 吉岡より】
江戸友禅ならではの細やかで
繊細なお色味使いを存分にご堪能いただける
東京友禅作家・伊藤幽水氏の一珍染の稀有な傑作。
基本的には一点物のお品でございますので、
当社での紹介も片手で数えるほど…
最近ではここまでしっかりと手が込められた染め物は滅多とお品がなく、
今後のますますご紹介の叶わなくなるお品でございます。
一点一点心を込めて描きあげられる珠玉の傑作。
お仕立て上がりならでのお値段かと存じます。
まずはじっくりとご覧くださいませ。
【色・柄】
一珍染めならではの洒落味溢れるひび割れを背景にして、
印象的に壮大に描き上げられた「江戸解」の意匠。
海辺の様子を、繊細な波、鷺、また水草と合わせて表現し
上前には金糸や平糸を込めた刺繍も施して、活き活きとした風情を感じさせます。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、大切にお届けさせていただきます。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【一珍染について】
起源ははるか昔桃山時代にさかのぼり、
友禅の創始者宮崎友禅斎に多大なる影響を与えた狩野派の絵師
久隅守景(くすみもりかげ)が開発したとされる防染糊のことで、
もち米を主体とした友禅に対して、主原料は小麦粉と石灰。
これを糊状にした一珍糊を先金を付けた筒紙に詰め、
そのまま生地に筒描きし乾いたのち生地を斜めに引っ張り、糊をうかせてはがします。
すると、表面にひび割れのような文様が浮かび上がります。
糯糊に比べて粘りに欠けるので細い線が描きにくく、
乾燥後に亀裂が入って生地からはがれやすいなど難しい技法です。
繊細で細く丁寧なひび割れこそが職人さんの手仕事の美を伝えてくれる作品です。
【 東京友禅作家【伊藤幽水】氏略歴 】
1951年 大分県生まれ
1977年 染色工房いとう 設立
1980年 東京染色美術学院講師就任
1988年 蒔糊技法を用い独自の江戸解模様を完成させる
1993年 大蔵省政務次官室に友禅画を納入
2000年 ニューヨーク国際アートエキスポに出展
2019年 「IMAGINE ONEWORLD-KIMONO-プロジェクト」参加
【 東京友禅について 】
東京で製作される友禅染。
徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名の
お抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、
各種技術・技法が伝承され発展したとされる。
京都の京友禅、金沢の加賀友禅と並んで
三大友禅の一つ。
江戸友禅とも呼ばれ、江戸時代の町人文化の粋や
侘びの影響が色濃く影響しており、雅な模様を
華やかな色づかいで表現する京友禅に比べて、
藍、茶、白などの渋くあっさりとした色彩が特徴。
制作工程は京友禅のように分業化されておらず、
1人の友禅師が構図、下絵、糸目置き、色挿しを行う。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
身丈(背より) | 157cm (適応身長162cm~152cm) (4尺1寸4分) |
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裄丈 | 67cm(1尺7寸7分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24cm(6寸3分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸5分) 袖巾35cm(9寸2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典へのご参列、お付き添い、芸術鑑賞、音楽鑑賞、パーティー、お食事会など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。