商品番号:1552580
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
かの人間国宝のお品でも有名な羅織ですが、
独自で『本羅』として文化庁に商標登録されていらっしゃいます。
西陣老舗織元、野崎織匠による本羅八寸帯のご紹介です。
その作品のほとんどが一般流通にはのらず、
ごく一部の限られた呉服専門店にしか卸されない、知る人ぞ知る一流織元です。
是非ともお手元で、この美しい織味をご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
古典的でありながら、現代の空間に溶け合うモダンで立体感ある表情。
くすみのある茶色を基調として
菱紋羅に黄土や白、茶 モスなどの絡みで繧繝ぼかしが表された手間暇のかけられたひと点です。
この彩りの変化を、全て先染めの糸を織り合わせる事で表現した秀作。
王道を地でゆくひと品。ここまで上品な美しい羅織物にはなかなか出会うことができません。
本当にお手にとって、触れてただけないのが残念ですが締めた時の美しさも格別。
もちろんのこと、海外産の値ごろな羅とは比べるべくもありません。
シンプルながらその意匠美、機能美、そして組織美を追求したひと品。
創作されている数もかなり少なく、ほとんど市場に出回らないお品でございます。
末永くご愛顧いただける方にお届けさせていただければと願っております。
母娘受け継ぐ美術品としてお求めいただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【 羅について 】
羅織物は中国と南米ペルーに紀元前からある特殊な織物で、
特にペルー古文明時代の技法は、親から子へと口承でのみ
伝えられてきた手織物で、中国の羅より複雑な組織とされています。
日本には5~6世紀頃中国より伝えられ、
太撚の絹糸を使い、振綜(ふるえ)という経糸を自在に動かせる装置を備えた機で織ります。
1本の経糸が左右の経糸と捩れ、
そこに緯糸を通して搦みを固定し網目状の隙間をつくっていきます。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.261 野崎織匠謹製
全通柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン お出かけ、観劇、芸術鑑賞、お稽古、お食事など
◆あわせる着物 小紋、織の着物