商品番号:1549040
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
縄文時代を起源に万葉集にもその存在が詠まれた
日本最古の織物として伝えられている【 藤布 】。
強度に優れ、盛夏の時期に適した贅沢な自然布。
藤布といえば…の【 加畑兼四郎 】氏による
藤布ならではの独特の地風と、
大変珍しい板締めにより、お柄が織りだされた八寸帯のご紹介です!
夏の限られた季節に、限られた数を織り上げられる藤蔓の帯。
その希少性をご存知の方も多くおられる事でしょう。
現在ではそれを受け継ぐ職人も少なくなり…
毎日仕入れをしておりましても、なかなか出会うことはございません。
今回はお柄、状態ともに良き逸品を
お仕立て上がり品として出会うことができました!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
自然な薄亜麻色の濃淡を基調とした藤糸で地を織りなし、
椿の花弁を用いて染め上げたくすんだ煤竹色による鱗の意匠が
織り上げられております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 加畑兼四郎(かはたけんしろう)について 】
染織工芸家(藤布)
現代藤布の第一人者
丹後藤布振興会会長
芙留庵代表
1944年8月30日生まれ
日本各地の山間部で日曜の布とされていた
藤布最後の産地とされる京都府宮津上世屋地区の
藤布を帯として和装の世界に持ち込んだ。
1972年頃から当時世屋で藤織りをしていた
10名ほどから売れなくなった藤布や藤糸を
毎年買い取ることで世屋の藤織り存続に尽力、
同時に自らも技術を継承。
1979年頃から創作性を加えた新たな藤布を発表。
さらにインテリアなどの新たな分野の開拓を進めた。
2017年 死去
【 藤布・藤織について 】
縄文時代を起源に日本最古の織物として伝えられている
山に自生する藤蔓の皮を剥いで糸としそれを織りあげる紡織技術。
またはその製品である布のこと。
藤蔓の繊維は麻よりも太めで、それを手で裂いて糸に撚るため
細い糸を紡ぐことは難しいが、細い糸を紡ぐことができる
綿糸の工業糸に比べ布に織ったときに透き間が多くなり
通気性が良く、夏の衣料に適している。
古くより庶民の衣料として北海道と沖縄を除く
ほぼ全国の山村で織られていたが、麻や木綿の
普及にともなって徐々に製織数が減少し藤布は衰退、
一時は途絶えたとされたが、1962年(昭和37年)
京都府宮津市下世屋地区で藤織りが行われていることが
明らかとなり、伝統文化の保存運動の皮切りとして1983年
(昭和603)年、藤布の機織りの講習会が開かれ、
伝承に向けての取り組みが開始された。
以後全国的に古代布の調査が進み、
1989年(平成元年)には『丹後藤織り保存会』が発足。
1991年(平成3年)京都府無形民俗文化財に指定後、
2001年(平成13年)京都府伝統工芸品に指定を受け、
その後、2010年(平成22年)、国の重要有形民俗文化財に指定された。
現在は各地の保存会や伝承会によって技術の継承が図られている。
藤布に用いられる原料の藤糸には水に濡れると強度が上がる
性質があり、経年劣化することもほとんどないため、年間を通して
着用しても10年は着られるほど丈夫だと言われている。
藤蔓:100% 長さ3.8m
染料:椿の花弁
柄付け:六通柄
※素材の性質上、フシによる凹凸、繊維の毛羽立ち、
組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
10月~翌年5月の袷頃(真冬を除く)
おすすめは盛夏(7~8月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、行楽など
◆あわせる着物 上布、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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