商品番号:1534188
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
年々織り手さんが減少しており、爪掻の綴織りだけでも大変希少です。
しかし今回ご紹介するお品は、その中でもなかなかご覧頂いたことのないお品ではないでしょうか。
精巧な織美に満ち溢れる手落ち綴帯のご紹介です。
少し織に詳しいお方でしたらどれほどの時間と熟練の技術が必要か、
すぐにご判断いただけることでしょう。
通常の綴れの基本としては色糸を多く使うほど手間がかかり、
緯糸のみでお柄を表現いたしますので、
必然的に霞や雲取りなど、横に長いお柄が多く作られ、
本品の様なお柄は大変高度な技術と大変な手間がかかります。
お恥ずかしながら、今現在この様な精巧なお柄を織り上げられる技術。
そして現実的なお値段でご紹介できる機会は数えるほどしかございません。
今回たまたま御仕立て上がりで仕入れることが叶いました。
心を込めてお届けさせていただきます。
【 色柄 】
綴れ地とは思えないほどしなやかな帯地は、
灰青色を基調に霞のように織り上げて。
思わず息をのむほど壮麗な構図で繊細にあらわされたのは、
存在感溢れる抽象唐花模様。
たっぷりとした柄行で実に見事。
高貴に煌めく金銀箔が品格高く存在感を高めた斬新な構図はまさに通好みの極上の域。
本物志向の通の方に、自信をもっておすすめ致します。
卓抜した創作力は、本当に素晴らしく、
何十年もこの道にいらっしゃるプロの方をもうならせてしまうほどの出来栄えです。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちにお召しくださいませ!
【 西陣 都(みやこ)について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.385
1939年(昭和14年)創業
手がける帯はフォーマル帯はもちろん、
身に着ける人の魅力を際立たせるお洒落もの、
涼やかな夏帯、カジュアルな日常着と幅は広く、
「どんなシーンでも、自分らしい着こなしが
愉しい織物を創り続ける」をモットーに
ものづくりをされている機屋。
1945年にはつづれ織のジャガード化に成功
西陣で初めて紋紙を使用した生地の紋綴八寸を
主力に、絽綴八寸、まりま綴八寸を開発。
1960年(昭和35年)頃より紬袋なごや帯を開発、
西陣の袋なごや帯の老舗として名声得た後、
カジュアルを中心としたものづくりから、錦袋帯等に
比重を置き、唐俑箔や四季彩などの人気ブランド
シリーズを展開した。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金銀糸風繊維除く)
長さ4.55m
太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、レセプション、お茶会、音楽鑑賞、観劇など
◆あわせる着物 訪問着、付け下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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