商品番号:1534172
(税込)
【仕入れ担当 吉岡より】
十日町の名門【桐屋 翠山工房】による
幻想的な美しさを放つ特選訪問着に、
伝統工芸士、上石辰男氏による上質のデザインを込めた
博多織鍋島錦袋帯を合わせて。
穏やかな彩りの訪問着を、淡色の袋帯でスッキリと彩る
フォーマルコーディネートのご提案です!
セットならではのお値打ち価格でお届け致しますので
どうぞお見逃し無く!
【色・柄】
(着物)
艷やかな光沢を備えた金通しの紋意匠地。
その地を穏やかな鳩羽色に染めて、
ふっくらとした地紋がそっと光沢を放っております。
意匠には多彩を込めた辻ヶ花文様が表されました。
丁寧でやわらかな絞り染めの表情。
地色に冴えわたる幻想的な色彩。
どこまでも奥行きある美の感性。
細かな技の一つ一つに至るまで、存分にご堪能いただけることでしょう。
女性を美しくひきたてる一枚として、是非ともお召しいただきたく存じます。
(帯)
しっかりとした打ち込みの帯地は、コシがあってシワになりにくく、
キュッと締めやすい博多帯の特徴を備えた実用性の高いものです。
本当にしなやかな織りくちの帯地。
高尚な煌めきの金糸を加えて
一面に細やかな菱の地文様を浮かべ、
背景は絹鼠色から茶鼠色へと彩りを変化させ
「笹葉文」を織り成しました。
博多織の帯が安価に出回らない理由の一つに裏地が上げられます。
西陣には裏生地屋さんが存在するのですが、博多にはそのようなお店がないため、
機屋が裏生地まで織り上げているので上質な両面が織り上がります。
博多帯が上質な理由でもあるのです。
裏地にも表の地と同じ組織の生地を使うといった、
織元さんのこだわりが感じられる仕上がりです。
全体として主張しすぎず…
かつしっかりとした品格をみせてくれる独特の佇まい。
おきものの魅力を最大限に引き出してくれる、本当に素晴らしいひと品です。
【商品の状態】
(着物・帯ともに)
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【桐屋 翠山工房について】
越後妻有の里(中魚沼郡)の山々。
翠(みどり)濃く、水清くして美しい…
「翠山」とはさかのぼること120年前、
越後十日町の一流染匠・「桐屋」四代前の田村久平が使用していた「雅号」です。
十日町辻が花の名門といえば、言わずと知れた「桐屋」の名。
久平はこの地に「翠山工房」を命名し、創作活動を始めました。
長年辻が花のみを研究し、その美しさを高めることに専念。
独特の色彩美に、艶やかかつ華やぎあふれるムード…
お着物好きにはもちろんのこと、問屋間でも一目おかれる存在です。
残念ながら2018年12月末に桐屋は廃業されたため
その創作品は市場に現存するもののみでございます。
※2019年より、桐屋の伝統と技術を受け継いだ職人さんが
「翠山」として新しくブランドを立ち上げ、『翠山 辻ヶ花』を創作されています。
【博多織と佐賀錦について】
およそ760年前、貿易港として賑わっていた博多より、宋へ旅をする人々の中の二人、
博多で承天時を開山した禅僧「聖一国師」と、博多商人「満田弥三右衛門」。
二人は宋で織物や朱焼・箔焼・そうめん・じゃこう丸などさまざまな製法を習得し、
帰国後人々に伝え、織物の技術だけを家伝とし、
これを「広東織」と名付け、さらに独自の技術を加えながら代々伝えていきました。
これが後に広まった「博多織」の由来です。
博多織はまず、織物設計にしたがって、方眼紙に図案を拡大して写し、
織組織別に色を変え、一目一目丹念に色付けしながら柄を仕上げていき、
意匠で織物の組織を決め、染色します。
絹糸に光沢などを出すため、石鹸水などで洗い(精錬)、
そして色見本によって、釜に染液をつくり、タテ糸、ヨコ糸を染めます。
タテ糸の連結を調整する仕事が機仕掛けで、切れやすく、
数の多い絹糸を慎重に神経を使いながら、仕掛けていきます。
緻密さ、張りのよさを引き出しながら、独特の技法を用いて織りあげていきます。
江戸時代に、佐賀県鍋島藩藩主がその屋敷の天井をみて思いついたという織り組織が≪佐賀錦≫です。
経糸に煌びやかな箔を用いて表現されたしなやかな織り地は、
つづれと並ぶフォーマル用の定番商品として織りつづけられてきました。
【着物】
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.5m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
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裄丈 | 67cm(1尺7寸7分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 52.5cm(1尺3寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm(1尺8寸2分) 袖巾34.5cm(9寸1分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、お付き添い、音楽鑑賞、観劇など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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