商品番号:1532764
(税込)
【 仕入れ担当 戸高より 】
お色柄から漂う、淑やかな気品…。
手仕事の極み。
人間国宝【 故・中村勇二郎 】氏の型によって創作された、
特選伊勢型小紋に、大変希少となっている綴れ織りの技術で織り上げられた
精巧な織美に満ち溢れる綴れ織八寸帯を合わせました。
「伊勢型写し」ではなく、情熱と愛情を込めて彫り上げられた、
本物の伊勢型を用いて染められる江戸小紋。
また、綴れ織は年々織り手さんが減少しており、
これからも希少となりますことが確定しております。
シックにまとまったシンプルなお茶席コーデ。
この機会にどうかお見逃しの無いようにお願い申し上げます。
【 お色柄 】
[お着物]
しっとり滑らかな絹地。
墨黒色を基調として、氏の代表的な古代菊の意匠が染めなされました。
シンプルに表現された凛とした着姿をご堪能していただけます。
おしゃれ着でありながらも気品や奥行きのあるシルエット。
女性らしさあふれる色使いの仕上がりは、
上質を知る優美な大人の社交着として存分に活躍してくれることでしょう。
[帯]
綴れ地独特のハリ感を感じさせる密な織味の帯地は、
シックな焦茶色を基調として。
その地に込められたのは円相の構図に
可愛らしいネコの柄を込めた創作柄。
柔らかなお色味使いにて、趣味性高く織り上げられた上質しゃれ帯です。
どうぞ上質な和姿に大人の趣味性をお楽しみくださいませ。
この機会、どうぞお見逃しなくお願いいたします。
【 商品の状態 】
[お着物]
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
[帯]
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【 中村勇二郎について 】
昭和30年2月、伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、六谷紀久男氏(錐彫り)、
児玉博氏(縞彫り)、南部芳松氏(突彫り)、中島秀吉(道具彫り)氏、
中村勇二郎(道具彫り)、城之口みゑ氏(糸入れ)の6名の方々が
重要無形文化財(人間国宝)に指定されました。
伊勢型の彫り師は、渋紙(和紙に柿渋を塗っていぶし、強度を高めたもの)に
求められた柄をあてて、その通りに小刀を走らせます。お柄にもよりますが、
小紋などは、数ミリのズレも許されないまさに職人芸。一つの作品に一ヶ月
かかることなど珍しくなく、その間、彫師はただひたすら、「アテ場」と
呼ばれる型彫専用の机で孤独な作業にとり組みます。
それでも、そこまでして生み出されたにもかかわらず、限りのある型の寿命。
染めを繰り返しますと、型はどうしても破損してしまいます。
一部でも破損すれば、永遠に同じものを製作することはできません。
その型が一つ減り二つ減り、今となっては希少価値も大変高くなっております。
ご存知、人間国宝、故・中村勇二郎氏…
昭和60年、御年83歳で死去された中村勇二郎氏の、今に残された型紙は、
伝統的な「伊勢型」というものの歴史の一部であり、中村氏がその生涯に
わたって心血を注ぎ、練磨した技の証で御座います。
「型彫り職人になるんやから、人一倍努力して、誰にも負けん職人になってやる」
人生を通して『道具彫』を極めた匠。
『道具彫り』は、型を彫る小刀の刃自体が小さな花や幾何学紋様を形成しており、
職人はまず、その型を彫るための刃、『道具』を手作りします。それら幾本かの
彫刻刀の組合わせによって、一つの作品が彫られていくため、それぞれの型の
パターンに、型を彫った職人の個性と繊細な仕事ぶりが現れてまいります。
その手作りの彫刻刀、『道具』がゆうに三千本超え。
自らの手でつくりだした道具を自在に扱い、彫り上げた型はまさに神業。
昭和30年2月15日、伊勢型紙彫刻道具彫り技術において、重要無形文化財保持者、
いわゆる人間国宝に認定されてより後も、文化振興や後継者養成に尽力し、
皇族への彫刻実演、作品献上も数多くございます。
【 手織り綴れについて 】
よこ糸だけで文様を表現する技法。
あえてよこ糸をだぶつかせ、縦糸が見えないように
打ち込みを多くした織り方で平織りの一種。
ご存知のように 色数がふえればふえるほど
杼を持ち替える作業もふえ手間暇とともに高額になっていきます。
他とは全く違う、打ち込み。
糸を織り込む本数が格段に違います。
[お着物]
表裏:絹100% 縫製:手縫い
[帯]
絹100%(金属糸風繊維のぞく)
長さ約3.7m
柄付け:お太鼓柄
身丈(背より) | 156.5cm (適応身長161.5cm~151.5cm) (4尺1寸3分) |
---|---|
裄丈 | 67.5cm(1尺7寸8分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 48.5cm(1尺2寸8分) |
前巾 | 27cm(7寸1分) |
後巾 | 29cm(7寸7分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72cm(1尺9寸0分) 袖巾37cm(9寸8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、お食事、街歩きなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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