商品番号:1529113
(税込)
【仕入れ担当 吉岡より】
スッキリと清雅な地色の中に浮かび上がる
羽田友禅の代表的な鴛鴦図…
その意匠美に惹かれて仕入れて参りました!
いわずとしれた羽田登喜男氏の「鴛鴦」。
一羽増えるごとに数十万とも、百万ともいわれる…
あまりにも有名な柄行きですので、ご説明は必要ではないかもしれません。
今作は、登喜男氏のご子息である羽田登氏による作品です。
羽田家で受け継がれる鴛鴦の美匠…
この機会、どうぞお見逃しのございませんよう!
【色・柄】
白生地には、ふっくらとシボの高いちりめんを用いました。
引染によって染められた絹地は、淡く穏やかな蒸栗色を基調として。
絹地の光沢感すら感じるような地色は、
上品な鴛鴦の意匠をキリリと引き立てて…
やわらかな光の中に描かれた蒔糊のぼかしを背景に、
二羽の鴛鴦が描かれました。
その色使い、表情からは、羽田友禅ならではの品格を感じるような、
独特の世界観を魅せる素晴らしい一品に仕上がっております。
極上の感性、染め技。
ダイアナ妃へ贈呈された振袖や、
祇園祭の蟷螂山のタペストリーを創作するというという、
この上ない名誉を授かる、人間国宝にまでのぼりつめた作家の感性。
それを受け継ぐ羽田登氏の手で制作された一条です。
末永くご覧いただき、その喜びを心に結んで頂けますよう…
こう願いつつ、お届けいたします。
どうぞ母娘代々受け継ぐ名品として、末代までも、お持ちくださいませ。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
保管の際のたたみ皺がございますので、お届け前にプレス加工をサービス致します。
お届けまで1週間ほど頂きます。
【 羽田登について 】
京友禅作家
日本工芸会正会員
京都府無形文化財保持者
人間国宝・羽田登喜男の長男として生まれ、
幼少期より工房に寝起きし、家業の手描き友禅を
学ぶ。
父・登喜男より京友禅、加賀友禅の伝承を
受けるほか、染色を岸田竹史に師事。
糸目友禅や堰だし友禅による明快な表現で、
具象・抽象それぞれに京都の自然をさりげなく
取り入れた作品を多く発表している。
【 経歴 】
1938年 9月10日 羽田登喜男の長男として京都に生まれる
1958年 京都市立日吉ヶ丘高校美術コース
(現銅駝美術工芸高校)日本画科卒業
1963年 第15回京展に日本画で初入選
第6回日展に日本画「岩礁」で初入選
1964年 京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)日本画科卒業
岸田竹史先生に師事
以降、パネル、屏風を日展、日本現代美術出品
父・羽田登喜男に京友禅と加賀友禅の伝承を受ける
1965年 第4回日本現代工芸美術展に染色パネルを初出品、初入選
1969年 京都工芸美術展覧会、優秀賞京都府買い上げ
関西総合美術展 染色屏風関展賞
1971年 京展染色屏風 読売新聞社賞
以後本伝統工芸展への出品を目指し、
8年間公募展の出品を休止
技法、感覚、構成力の研鑽に励む
1979年 初めて友禅の作品を公募展に出品
第26回日本伝統工芸展において
訪問着「夕東風」を出品初入選
活躍の場を「日本伝統工芸展」に移す
1980年 第17回伝統工芸日本染織展、訪問着「桃里」文化庁長官賞
1981年 第10回日本工芸会近畿支部展、訪問着「親潮」大阪府教育委員会賞
1982年 京都工芸美術展、訪問着「潮音」新人賞、京都府買い上げ
1983年 京都府から海外研修として、イタリアを中心に欧州へ派遣
1984年 日本工芸会正会員
1985年 第14回日本工芸会近畿支部展、訪問着「ただよう」大阪府教育委員会賞
1986年 第4回京都美術工芸選抜展。訪問着「ただよい」京都府買い上げ
1987年 日本工芸会近畿支部展鑑査員
1988年 第40回京展、訪問着「桃花流水」京都市長賞
京都工芸美術作家協会理事
1989年 第18回日本工芸会近畿展、訪問着「曙」京都府教育長賞
1990年 第42回京展 訪問着「薫風」あかね賞
第37回日本伝統工芸展
訪問着「古都随想」日本工芸会総裁賞(最高賞)
1991年 第43回京展、出品委嘱作家に選定
ドイツ・ケルンのケルン日本文化会館において
「京都工芸2人展」開催
1996年 第48回京展、審査員
仏リヨンのリヨン染織美術館
同館主催の特別展「羽田家のキモノ展」
2001年 京都市立銅駝美術工芸高校評議員制度発足と同時に評議員就任
スコットランド「京都の工芸inエディンバラ展」選抜出品
第38回日本伝統工芸染織展審査員
2004年 祇園祭・蟷螂山の後掛「瑞兆遊泳之図」の制作、献納に協力する
2006年 京都府指定無形文化財「友禅」保持者に認定
社団法人日本工芸会理事に就任(2010年まで)
2008年 京都工芸美術作家協会 副理事長に就任
2011年 京都府文化賞功労賞受賞
2013年 旭日双光章受章
京都工芸美術作家協会 理事長に就任
絹100% 長さ3.7m(お仕立て上がり)
◇お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~5月(秋単衣から袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルなパーティー、お茶席、観劇、コンサートなど。
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています