商品番号:1525012
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
昭和を代表する染織家、【 浦野理一 】氏による
経節紬九寸名古屋帯のご紹介です。
染織に詳しいお方でしたらご判断いただけると存じますが
元々証紙などはなく、瓢箪糸(大きな節のある手引きの真綿糸)を
用いた独特の地風と紬の帯に織りこまれた界切線が理一氏による
作品であることの証明でございます。
お洒落のコーディネートのお供として、
その独特の風合いや世界観を持つその作品は、
現在でもたくさんの人を魅了し続けており、
伝統柄でありながら、どこか目新しく、他にはない
力強さを感じさせる仕上がり。
当時流行した縞のお着物や小紋、
結城や牛首などの力のある織りのお着物など
カジュアルスタイルにこだわりの帯姿を
お楽しみいただけることでしょう。
【 お色柄 】
ふっくらとした節糸が浮き沈みする自然な薄生成りの
無地に織り上げられております。
小紋や織りのお着物などと趣味性に富んだコーディネートで、
力強い帯姿をご堪能いただけることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
【 経節紬について 】
瓢箪糸(大きな節のある手引きの真綿糸)と呼ばれる、
節感の強い糸を経緯に使って製織された紬。
真綿から丹念に手でつむぎ出される節のある
太糸の糸味が際立つ野趣豊かな織物で、
染織工芸作家の浦野理一の代表的な作品として
広く知られている。
初期の頃作られた浦野染織工房の無地紬は
小さな節感のものであったが、子息の浦野範雄が
試行錯誤5年の後に広く知られる、大きな節のある
浦野の『経節紬』を感性させた。
【 浦野理一について 】
昭和40年頃に活躍した染織研究家。
デパートの呉服部に勤務後、1962年北鎌倉に
『浦野染色研究所』を設立。
紬織、紅型、友禅、更紗など様々な技法による
作品を残し、後の世の多くの染織作家に
影響をあたえた。
自分の経歴を公表しない作家だったため
詳しい経歴は不明。
小津安二郎の映画の着物監修で一躍有名に。
特に紬織の経節紬(たてぶしつむぎ)が知名度が高く、
野趣に富んだ手引きの節糸を用いたざっくりと
織られた素朴な紬織は、着物、帯ともに現在でも
高い人気を誇る。
北鎌倉の庵のような理一のアトリエ兼住まいには、
膨大な文献と文様集、色帳が残され、子息である
浦野範雄に受け継がれた。
【 経歴 】
1901年 長野生まれ
1962年 北鎌倉に『浦野染色研究所』を設立
1991年 没
絹100%
長さ約3.64m(お仕立て上がり)
柄付け:全通柄
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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